ARTICLEリノべアイテム紹介 タイル
- 公開日:2016.7.28
- 更新日:2023.12.20
新築マンションではあまりお目にかかることはないタイルですが、リノベーションではキッチンや洗面台などを中心に様々なところで用いられる人気アイテムです。
タイルの質感やデザイン、豊かな色合いなどで、わずかなスペースに使うだけでもアクセントになります。
今回はそんなタイルの魅力を紹介します。
目次
タイルが印象的なリノベーション事例
タイルの魅力を知るにはまず素敵なリノベーション事例をみてみるのが一番です。まずはお住まいの中で暮らしを華やかにしてくれるタイルをみていきましょう。
【リノベーション事例】 壁紙×13
帰宅後すぐにうがい手洗いができるように廊下につくった洗面所。
黄色のモザイクタイルが美しくみているだけで楽しくなってきます。
【リノベーション事例】 Time for us
リノベーション前からグラフテクとのキッチンと壁面タイルの組み合わせを決めていたお施主様。海外製のタイルの色合いが映え、ダイニングからいつまでも眺めていたくなります。
【リノベーション事例】made of wood
キッチン脇の青いタイルから棚の億の水色の壁紙、さらに薄い水色の壁紙。窓にむかってグラデーションになるようにデザインしています。
【リノベーション事例】 リノベをめぐるスタイリッシュな冒険
様々な遊び心をこめたお住まい。洗面所では水泡のような青くてまるいタイルに印象的な真っ赤な「金魚」が泳いでいます。
【リノベーション事例】NYのキャッスル・キッチン
キッチンの黒い天板、サブウェイタイルと徹底的にニューヨークスタイルにこだわったお住まい。白い長方形のサブウェイタイルは定番ですが、タイルの隙間の目地の幅や色にもこだわりぬいています。
【リノベーション事例】西海岸stlye
玄関に華やかさが欲しいという奥さまの思いがつまった玄関~土間~廊下のスペース。青いヘキサゴンタイル(8角形のタイル)は奥様が雑誌でみたものとおなじものをイタリアから取り寄せました。
【リノベーション事例】 北欧と暮らす
玉ねぎのような形のコラベルタイル。水色やオレンジの色のカラフルなタイルと面白い形があざやかに映えています。
タイルの素材
洗面やキッチン、玄関土間など、水や汚れが気になるところで使われることが多いタイル。
主に粘土や鉱石といった天然素材を焼いてつくられる素材です。その際に使用した素材やどのくらい高温で焼いたか、によってその機能や質感に違いがあらわれます。
ここでは代表的なものを3種ご紹介します。
磁器質のタイル
磁器は高い圧力と温度で焼かれた粘土質のセラミックです。非常に密度が高くて硬い仕上がりとなります。薄くて軽く、表面が滑らかで光沢があるタイルになります。
ほとんど水を吸わない素材なので水回りの濡れやすいところに使用することが多いです。
せっ器質のタイル
磁器質のタイルよりは少し水を吸うものの、耐水性にすぐれた素材なので、屋外などで使われることもあります。レンガタイルなどこのせっ器質のタイルに分類されます。
陶器質のタイル
繊細なデザインのものなども多いのが陶器質のタイル。上の2種類よりはやや強度に劣るので主に屋内で使用されます。
個性的なタイルの数々
続いて固定的なタイルをいくつかご紹介します。一口にタイルといってもデザインや質感など実に様々なものがあることがわかりますよ。
レンガタイル
下の写真のような古レンガによる味わいのある空間、いいですねー。ひとつひとつ表情が異なり、経年による変化がもたらした深みのある味わいと個性的な表情。新築では決して味わえないまさにリノベーションならではの醍醐味です。
出典:http://www.breadincommon.com.au/
リノベーションに古レンガを使いたいとっても、実際のレンガは立方体(日本のJIS規格サイズで100×60×210ミリ)で、重量もあり、内装材としては不向きなので、現実にはレンガをスライスしてタイル状にしたものを選ぶ必要があります。
下の写真はレンガ専門のフカケンが扱うマリアレンガブルージュという商品。オランダの淡色のアンティークレンガです(厚さ23ミリ)。長年、風雨に晒されてきた本物のアンティークレンガならではの味わいが魅力的です。
出典:http://space.geocities.jp/fukaken07/maria.html
下の写真はGALLUPで扱っているテキサスの工場、倉庫、教会、学校などで使われていた古レンガを薄いタイル状にした商品です。厚さが10~20ミリと内装でも使いやすそうです。
出典:http://www.thegallup.com/new/public_html/index.html
レンガを使う場合は、ぜひ目地も合わせて考えましょう。最初の写真のように、白の塗料を重ね塗りして、長年、補修を繰り返したようなシャビーな雰囲気を作ることが可能です。
全体を白ペンキで塗ったレンガ壁のイメージを作りたい場合は、セメント素材の白レンガ調タイルなどもあります。アドヴァンのトスカンブリックは、レンガ素材ではないですが、北欧などによく見られる、シンプルな白い壁面でありながら、レンガならではの味わいのある空間を作ることができます。
出典:http://catalog.advan.co.jp/index/index.php
モザイクタイル
モザイクタイルは洗面やキッチンなどの水廻りのアクセントに使うとインテリアがぐっと華やかになります。
モザイクタイルの代表的なものが、ガラス素材を組み入れたもの。例えば、この名古屋モザイク工業のニューヨーカー・グラスは、カラーやサイズのバリエーションが豊富で、いずれも渋めのテイストのもので、繊細な表情と大人っぽい雰囲気を作ることがでみます。
トーヨー・キッチンが扱うSICISは、さらに繊細で上質感のあるヴェネチア産のガラスで作られたモザイクタイルです。深みのあるカラーとひとつひとつ微妙に異なったトーンのピースが、光を反射して、見る角度によってさまざまな表情を作り出します。
出典:http://store.toyokitchen.co.jp/item/462.html
機能性タイル
最後に、湿度の調節、脱臭、空気中の有害物質の低減などに効果がある機能性タイルです。その代表はLIXILのエコカラットです。現代の土壁とも言われ、湿度の調節機能(吸放湿量)は、珪藻土(珪藻土は土壁の原料として一般的に広く用いられるもの)の5~6倍の効果があり、ホルムアルデヒドの低減能力も高い商品です。
出典:http://ecocarat.jp/rooms/publicspace7.html
エコカラットも最近は、定番の大判タイルのほかに、ボーダー、モザイク、凹凸の面状、石積調など商品ラインナップが充実して、大変、使いやすくなっています。
ペットや小さなお子さんのいる家庭、クリーンで快適な室内環境にこだわりがある人などには、無垢フローリングや珪藻土壁などと合わせて、空間全体でナチュラルでクリーンなインテリアを実現する際には最適です。
まとめ
タイルも機能性だけでなく、多彩なデザインや色合いなどを楽しめる、実に「リノベーション向き」な素材です。
シンプルなお住まいでもワンポイントで使ってみるだけで空間を華やかにしてくれます。
せっかくのリノベーションなのでお気に入りのタイルをみつけて少し遊んでみてはいかがでしょうか?