社員紹介「高原 太郎」

高原 太郎

  • 宅地建物取引士

“自由の「大変さ」をお客様と一緒に背負っていく”

リノままの“物件仲介営業”とは?

「難しいこと、複雑なことをシンプルに整理して説明する」そんな仕事です。「営業」っていうと「売りこむ」みたいな「怖い」イメージがあると思います。私もそうなので、押しの強い営業さんは苦手です(笑)

リノままでは「営業」といっても、「良いことも悪いことも包み隠さず説明する」というのが基本で、その結果としてお客様が自分で「このお家が欲しい!」とか「こんなリノベーションがしたい!」とか選んでいただくのをお手伝いしたい、って考えています。だから売り込むつもりは毛頭なくて、「説明する」ことが大事。

不動産だのローンだの契約だの建築だの。「中古を買ってリノベーション」って結構耳になじまない言葉がでてきたり小難しいことがあったり、でお客様にとってはわからないことだらけ、だと思います。
一方で、辞書にあるように説明をたくさんしても、今度は情報が多すぎて混乱してしまいます。

なので、いろいろと複雑なことの中で「これは大事!」っていうポイントをしぼって整理して、「こんな風に考えればよいですよ」ってお話するようにしています。

これまではどんなお仕事をされてきましたか?

私はウチの会社に新卒で入社してかれこれ20年なので、最初は映画館の営業からはじまって、いろんな仕事を経て今の仕事になっています。

「中古を買って+リノベーション」の魅力は?

住まいに何を求めるか、は人それぞれ十人十色ですが、そんな「多様性」をうけいれてくれるところ。

そもそも私が就職活動をしてた●十年前にずっと思ってたのは「みんなが同じってつまんない、もっといろんな考え方やいろんな表現が自由にでてくるような世の中になってほしい」ってことです。

当時は「映画」についてそんなことを思っていて、個性の強い作品とか世界中のいろんなところでつくられた作品とかをとりあげているウチの会社に興味をもって入ってきました。

「みんながこうやってるから自分もこうしなきゃいけない」ってのはつまらないし、「自分はこんなことをやってみたい、他にないなら作っちゃえばいい」って方が楽しそうですよね。おまけに「私はみんなとここだけ変えたい」って考え方もアリですよね。誰もが奇抜なことをしなければいけない、ってのも逆に息苦しいから。

若いころはあまり「住まい」って意識はなくて、映画とか音楽とか本とかが、世界中にいろんな「多様性」があって、それらがみんなが「選べる」状態になっている、ってのを夢見てました。とにかく「聴いたことのない音を聴いてみたい」って希望が強かったので。

会社に入ってから「リノベーション」ってものに触れて、「住まい」も同じだな、と。

「中古を買ってリノベーション」はそんな風に「私はみんなとここだけ変えてみたい」とか「私はみんなと全然違う感じにしたい」とか「とにかく寝るとこだけあればいい」とかを程度に応じて自由に自分で決められる懐の深さがあります。

「住まい」という切り口で私がずっと夢見てたような「多様性」を受け入れてくれるのが最大の魅力です。

どうしても「リノベーション」って言うとカフェ風のオシャレにつくった住まいのイメージが強いかもしれませんが、もっと違う方向でもいろんなことができます。図書館みたいにしたい!とか理科室みたいにしたい!とか思い切ったこともできるので、「私にはあわないかも」とか「こんな奇抜な希望をいったら嫌がられるかも」なんて思わずにいろんなアイデアを無茶ぶりしてほしいですね。(笑)

日々、物件探しをしていて思うこと

よくお客様にもお話するのですが、「物件探し」って結婚相手を探す、ってのと似てると思ってます。

最初は「こんな条件がいい!」って思って探し始めても、全然似ても似つかぬ条件の住まいに一目ぼれしてしまうことなんかザラにあります。逆に、決めていた条件をすべて満たしている物件でも「なんかイメージと違う」ってテンションがあがらないこともザラにあります。
例えると、結婚相手探す、ってのもおんなじじゃないですかね?
もちろん、一目ぼれで結婚してその後失敗した!なんて話も、逆に「ちょっと違うかな」って思ってたのにだんだん好きになった!なんて話も沢山ありますが(笑)

だから、私はお客様が物件に「一目ぼれ!」でテンションがあがっているときには、少し冷静な目でマイナスポイントを説明するようにしてますし、逆に「条件はあってるのになんかイメージと違う」ってときには冷静な目で良い要素を説明するようにしています。一時の感情だけで突っ走ると痛い目にあうこともあるので。


実際自分が「本当に住まいに求めているもの」ってうまく言葉で表現できないものだったり、駅徒歩●分!とかルーフバルコニー!といった条件からはみつけられないものだったりすると思います。
「どんな人を好きになるか」って自分自身でもわからないように、「本当に欲しい物件はこんなの!」ってのも探し始める前はお客様自身もわかっていないことの方が多いのでは。

私たちがご提案する物件だけを眺めるよりも、自分自身でもポータルサイトでいろんな物件の情報をながめてみて、「なんか気になる!」っていうのを沢山みつけながら、「私は本当はこんな住まいが欲しいのかも」って自分自身の隠れた一面に気づいていくことが一番だと思います。

リノままの特徴は?

お客様に一方通行で何かを提示する、ということよりも、お客様が自分で考えて決められる、この先も住まいのことを考えていける、ために、「住まい」もそこに暮らす「お客様」も、お客様に接する「私たち自身も」一緒に「育てていく」というというところですかね。

物件探しも住まいのリノベーションを決めていくのもリノままでは本当に「自由」です。でも「自由」って結構大変なんです。色んなリスクを自分で考えて、どこまでアリかを自分で決めねいといけない。そんな自由の「大変さ」をお客様とリノままの私たちで一緒に背負っていくから、一緒に成長できるのが最大の特徴だと思います。

担当されたお客様はどんな方が多いですか?

「夢=素敵なリノベ、物件」と「現実=お金」のギャップで悩む方が多いように思います。

私自身、自分が家を買う時、お金のイメージが全くつかめませんでした。
正直3000万円の住宅ローンっていっても現実感がわかないし、そこから何百万円か予算オーバーしても「まあいっか」って感じで買ってしまいました。
あと諸経費とか細かい費用はよくわからないうちに「いくらお金がかかるよ」って不動産会社に言われるがままに支払っていましたし。

実際にお客様とお話すると、こういったイメージがわいていないことが多いので、なるべく現実感をもっていただくようにお話しています。例えば「4000万円で中古を買ってリノベーションした場合、○○さんは毎月●万円支払うことになりますよ」といった感じだったり、「○○百万円予算増やしたら、毎月のお支払いが○○円増えることになりますよ」といった感じですね。

そうやってイメージしやすい「毎月●万円払う」ってところに落とし込むと、「飲みにいくのを1回我慢すればなんとかなるな」とか「さすがにこんなに小遣いへらされるんだったらもっと安い物件にした方がいいな」とか身近なことにおきかえて考えられるので。

お客様に伝えたいこと

リノままがはじまった7年前と比べて、リノベーションって言葉が広く皆様に知れ渡るようになったなって実感しています。

ただ、世の中に広く知れ渡った分、よりその「質」が問われる世の中になっていくと考えています。私たちは丁寧に進めていくことで「質」の高い仕事をしていきたいですし、お客様が「長く暮らす」ことを考えたサービスが求められています。

なので、私たちはお客様が自分たち自身で住まいのことやローンのこと、物件のことを「自分で」判断できるようになってもらうためのお手伝いをしていくことが最も重要だと考えています。お客様と私たちで一緒に「成長してく」リノベーションができるといいな、っていつも思っています。