ヴィンテージリノベーションで理想の暮らしを!実例とコーディネート術

本記事では、ヴィンテージな雰囲気にリノベーションしたい、コーディネート術を知りたいという方に向けて、実例や素材選びのポイントをご紹介します。個性的な魅力と歴史的な趣を住空間に取り入れて、落ち着くお部屋にリノベーションしましょう。

ヴィンテージリノベーションは、その個性的な魅力と歴史的な趣を住空間に取り入れることで独特の雰囲気を作り出すことができます。経年変化を楽しむことができるヴィンテージアイテムは、リノベーションで新たな命を吹き込むことが可能です。

本記事では、ヴィンテージな雰囲気にリノベーションしたい、コーディネート術を知りたいという方に向けて、実例や素材選びのポイントをご紹介します。

今回ご紹介するコーディネート術を駆使し、あなただけのヴィンテージリノベーションを実現してみてはいかがでしょうか。

ヴィンテージリノベーションの特徴

ヴィンテージリノベーションには、特に以下の3つの特徴があります。

  • 古材やアンティークの建具を使用する
  • 躯体現しでデザイン性を高める
  • 経年変化を楽しむ

これらの特徴を活かすことで、ヴィンテージリノベーションは、暮らしをより豊かで心地よいものに変えてくれるでしょう。

それぞれの特徴について、詳しく解説していきます。

古材やアンティークの建具を使用する

一般的にヴィンテージリノベーションの特徴として、古材やアンティークの建具の使用が挙げられます。これらの素材は、時間を経て生じた風合いや歴史感があり、空間に深みや独特の雰囲気を与えてくれるでしょう。

古材は、使い込まれた木材の色味や質感が魅力で、壁や天井、床材などとして使うことで全体の雰囲気を決定付ける要素となります。また、アンティークの建具は、ドアや窓、取っ手などに使われ、一つ一つが空間に個性と味わいを加えます。これらを使用することで、新築では再現できない独特の魅力を持つ空間を作り上げることができるでしょう。

しかしながら、古材やアンティーク建具の選び方にはコツが求められます。例えば、古材はそのまま使用すると木材特有の虫害や劣化のリスクがあるため、適切な処理が必要であり、またアンティーク建具はサイズやデザインのバリエーションが豊富なため、自分の好みだけでなく空間との調和も考慮する必要があります。これらをうまく取り入れることで、一層ヴィンテージ感のあるリノベーションを実現できるでしょう。

躯体現しでデザイン性を高める

ヴィンテージリノベーションの特徴として、「躯体現し」が挙げられます。これは、建物の骨組みや素材感をあえて見せる手法です。

躯体現しは、古い建物の風合いや歴史を最大限に活かすことができ、無駄を省き、シンプルさを追求することで、洗練された空間を生み出します。

具体的には、天井の梁を見せる、壁に使われているレンガやコンクリートを露出させるなどの方法があります。これらは、そのまま使用するだけでなく、部分的に塗装を施すなどして、ヴィンテージ感を一層引き立てることも可能です。

躯体現しの利点はその存在感だけでなく、経年変化を楽しむこともできます。時間と共に素材が風化し、色味が変わる様子は、一つとして同じものがない自然素材ならではの魅力と言えるでしょう。

ヴィンテージリノベーションでは、この躯体現しを活かすことで、暮らしの中に歴史感と味わい深さを取り入れることが可能になります。

経年変化を楽しむ

ヴィンテージリノベーションの最大の特徴の一つ、それが「経年変化を楽しむ」という考え方です。建物や家具が新品の状態であることを求めるのではなく、時間を経て生まれる風合いや味わいを大切にするのがヴィンテージリノベーションの醍醐味ではないでしょうか。

例えば、無垢材の床材は、使い込むほどに深みと味わいが増します。キズ一つ一つが、そこで過ごした時間や思い出を刻み込む特別な記念碑となるでしょう。

また、アンティーク家具も同様に、経年による変化を楽しむことができます。色褪せたペイント、傷んだ革、錆びた金具など、一見劣化した部分も、それぞれが長い時間を経て形成された芸術品のような存在感を放ちます。

ただ古いだけではなく、時間と共に熟成された「味」を感じ、それを生活の一部に取り入れることで、より豊かな空間が実現するでしょう。

ヴィンテージリノベーションの種類

ヴィンテージリノベーションには、さまざまなスタイルが存在します。その中でも特に人気なのが、以下の4つです。

  • ミッドセンチュリーヴィンテージ
  • フレンチヴィンテージ
  • 北欧ヴィンテージ
  • ミクスチャーヴィンテージ

それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。自分の好みに合わせて選べば、理想の暮らしが手に入ります。

ミッドセンチュリーヴィンテージ

ミッドセンチュリーヴィンテージは、広義では20世紀中頃(1940年代から1960年代)のデザインを指す言葉です。特に家具や建築、グラフィックデザインなどで見られるスタイルが特徴的で、機能性を重視し、シンプルかつ洗練されたデザインが好まれます。

具体的には、木材やガラス、金属などを素材としたシンプルなフォルムの家具や、大胆な色彩とパターンを取り入れ、自然光を最大限活用する窓の設計などが挙げられます。物が溢れかえる現代社会にあって、必要最低限のものだけを配置し、それぞれを大切に使うライフスタイルを重視する思想も根底にあります。

ヴィンテージリノベーションでこのミッドセンチュリーヴィンテージを取り入れることで、機能的でありながらも心地よい空間を実現できるでしょう。無駄を排したシンプルな生活空間は、生活の質を向上させるだけでなく、日々の暮らしの中で新たな価値を見つけるきっかけにもなるはずです。

フレンチヴィンテージ

フレンチヴィンテージとは、フランスの古き良き時代の雰囲気を感じさせるリノベーションスタイルのことを指します。飾らない素朴さとエレガンスが共存する空間作りが特徴です。

主に使用する素材は、ホワイトやパステルカラーで塗られた古木や、アンティークな鉄製の家具など。壁や床は、白や薄い色を基調にし、全体のトーンを明るく保つことで、優雅さを引き立てると良いでしょう。

また、繊細な装飾が施されたアンティーク家具や、クラシックなデザインの照明を取り入れることで、フランスの伝統的な美しさを感じることができます。

フレンチヴィンテージリノベーションでは、古いものと新しいもの、シンプルで素朴なものと洗練されたものが絶妙に調和した、魅力的な空間を作り出すことが可能です。

北欧ヴィンテージ

北欧ヴィンテージとは、スカンジナビア地方(デンマーク、スウェーデン、ノルウェー)のシンプルで美しいデザインを取り入れたリノベーションスタイルです。このスタイルの特徴は「シンプル・ナチュラル・機能的」であり、冷静かつ暖かみのある空間を作り出します。

北欧ヴィンテージのリノベーションをしたい方は、まずは素材選びから始めましょう。フローリングはナチュラルな色味の木材を使用することで、明るく広々とした空間を演出してくれます。壁色には白や淡い色調を選ぶことで、光を反射し部屋全体を明るくする効果があります。

また、北欧ヴィンテージスタイルの象徴とも言える家具選びもポイントです。機能性とデザイン性を兼ね備えた家具を選び、シンプルでありながらも品のある空間作りを心掛けましょう。

最後に、アクセントとしてブルーやグレーなどの冷たい色を取り入れることで、スカンジナビア地方の厳しい自然環境を感じさせることが可能です。

以上のポイントを取り入れて、自然と調和したシンプルで美しい空間を作り上げましょう。

ヴィンテージ風リノベーション|リノままの事例

本項目では、リノままで実態にリノベーションした事例をご紹介します。

  • 「アンティーク×インダストリアル」手持ちのアンティーク家具と合う内装に
  • 家具に合わせたブリティッシュヴィンテージなリノベーション
  • ヴィンテージ・ミッドセンチュリーな空間に

それぞれの特徴やプランのポイントを見ていきましょう。

「アンティーク×インダストリアル」手持ちのアンティーク家具と合う内装に

  • リビングダイニングを広く、家族で広々過ごせる空間にしたい。
  • イメージは「アンティーク×インダストリアル」、手持ちのアンティーク家具と合う内装にしたい。
  • アンティークショップで見つけた100年もののドアを使いたい!

以上のご要望を受け、お手持ちのアンティーク家具に合わせたインテリアをイメージしながら、家族の暮らしを大切に考えてプランニングした事例です。

リビングダイニングは、アンティーク家具の重厚感ある木の質感と相性ぴったりの内装に。壁紙は塗壁のようなタッチのものをセレクトし、天井は躯体あらわし+ホワイト塗装でシルバーの金属感を抑えたことで、落ち着いたインダストリアルの雰囲気にリノベーションいたしました。

アンティークショップで見つけた100年もののドアも、設計担当とショップに足を運び確認しに行き、無事に取り付けることができました。

こちらの事例は、以下のページで詳しく確認できます。

時がはぐくむアンティークな住まい – リノまま(東京テアトル)

家具に合わせたブリティッシュヴィンテージなリノベーション

賃貸住まいから「いつかは自分の好きなものに囲まれて暮らしたい」と物件購入を検討されたお客様の事例です。

新築のきれいな内装ではなく、ブリティッシュヴィンテージや民藝といった雰囲気が好きだったため、築36年の中古マンションを購入されました。

家具に合わせたブリティッシュヴィンテージな内装をご要望でしたので、全体の内装はお気に入りの家具が映えるようシンプルに。フローリングは木の素材感を感じられつつ、くすんだ色味でヴィンテージ感を楽しめるクレイ色に塗装しました。

リビング隣の寝室の一面にはウィリアムモリスのクロスを採用し、リビングでくつろいでいても、大きな室内窓越しにお気に入りのクロスが楽しめます。

こちらの事例は、以下のページで詳しく確認できます。

アーツアンドクラフツ – リノまま(東京テアトル)

ヴィンテージ・ミッドセンチュリーな空間に

在宅勤務の割合が増え、家で集中して作業をするには少し手狭を感じていた賃貸から住み替えようと物件購入を検討されたお施主さま。自分の好きなテイストの住まいを作れる中古リノベーションに興味を持ち、築25年のマンションを購入されました。

  • 友人を呼んでくつろげる広々LDKと仕事に集中できるメリハリのある空間
  • トラックファニチャーの家具が似合うミッドセンチュリー調のインテリア
  • シンプルで無駄のない暮らしのための設備

以上のご要望を叶えるため、広々としたリビングに加え、西日採光を調整する工夫と家中に風と光を取り入れるための工夫も取り入れました。窓にはウッドブラインドを設置し、午前中から昼間はたっぷり光が入るように、夕方西日が強くなってきたら羽根の向きを変えて採光を抑えるなど、かんたんに調光ができるようになっています。

メインの書斎とは別にリビングにもワークスペースを作り、集中したいときは書斎で、ちょっと気分転換したいときはリビングで作業できます。

こちらの事例は、以下のページで詳しく確認できます。

くつろぎのMidCentury – リノまま(東京テアトル)

ヴィンテージリノベーションで真似したいコーディネート術

ヴィンテージリノベーションでは、細部までこだわったコーディネートが大切です。

例えば、壁の素材選びの場合は、古木を使ったパネルやレンガ、漆喰などを用いることで、自然な質感と温もりを出すことができます。

床の素材は、無垢の木材やタイル、石材などがおすすめです。特に、古木のフローリングやタイルはヴィンテージ感を出すのに最適でしょう。

そこで本項目では、さまざまな素材の選び方のポイントをご紹介します。

  • 壁の素材選びのポイント
  • 床の素材や柄選びのポイント
  • 照明や建具選びのポイント
  • 色彩選びのポイント

 これらのコーディネート術を駆使すれば、ヴィンテージリノベーションの一歩を踏み出せます。

壁の素材選びのポイント

ヴィンテージリノベーションにおいて、壁の素材選びは空間全体の雰囲気を左右します。まず、素材には塗り壁、クロス、レンガ、木材などがありますが、ヴィンテージスタイルには古材やレンガが特に相性が良いでしょう。

古材はそのままの質感を活かすことで、経年変化を感じられる温かみのある空間を作ることができます。また、レンガはその重厚感と歴史を感じさせる風合いで、空間に深みを与えてくれます。

素材選びの際は、各素材の特性と自宅の構造、リノベーション予算などを考慮して選ぶことが重要です。その素材が生み出す雰囲気や色味、手入れのしやすさなどを考慮し、自分のライフスタイルに合ったものを選びましょう。

床の素材や柄選びのポイント

ヴィンテージリノベーションでは、床の素材や柄選びが重要なポイントです。床は家の印象を大きく左右するため、ここにこだわることで、より一層ヴィンテージ感を引き立てることができるでしょう。

まずは素材の選択ですが、古材や無垢材がおすすめです。これらの素材は経年変化の美しさを楽しむことができ、ヴィンテージらしい温かみを感じられます。特に、使い込まれた古材はそのまま使うことで、歴史や風合いを感じさせることができるでしょう。

次に、柄選びですが、チェック柄や無地を基調とした落ち着いたものがおすすめです。これらは、ヴィンテージ家具との相性が良く、全体の調和を保つことができます。

ただし、どの素材や柄を選ぶかは、あなたの好みやリノベーションする部屋の用途による部分も大きいです。上記のポイントを参考にしつつ、あなたらしい床選びを楽しむことをおすすめします。

照明や建具選びのポイント

照明や建具の選び方は、ヴィンテージリノベーションの醍醐味を引き立てます。大切なのは、それぞれが持つ「時代感」を活かすことです。

照明については、素材感や形状、光の色などにこだわりましょう。例えば、真鍮やガラス、陶器などの素材が用いられた照明は、ヴィンテージ感を高めます。また、ランプシェードの形状や色も重要です。アンティーク調のアイボリーやベージュ系、または温かみのあるオレンジや赤系のシェードは、全体の雰囲気とマッチします。

建具については、木材やガラスのアンティークドアを取り入れると、その存在感で一気にヴィンテージ感を演出します。また、引き戸や建具の取っ手など、細部にまでこだわることで、より一層の風合いを出すことが可能です。

照明や建具選びは、一見すると些細な部分かもしれませんが、実は空間全体を左右する大切な要素です。ぜひ、これらのポイントを活かし、あなただけのヴィンテージリノベーションを完成させてみてください。

色彩選びのポイント

ヴィンテージリノベーションの魅力を最大限に引き立てるためには、色彩選びが重要です。以下では具体的なポイントを紹介します。

  • アクセントカラーの活用:ベースとなる色に対して効果的なアクセントカラーを選びましょう。例えば、白を基調とした空間には、暗めのブルーやグリーンで差し色をつけると、高級感が漂う空間を作り出すことが可能です。
  • パステルカラーの活用:ソフトで落ち着いた雰囲気を作るのに有効なパステルカラー。淡いブルーやピンクは、ヴィンテージな家具と相性が良く、和やかな空間を作り出します。
  • モノトーンカラーの活用:ブラック、ホワイト、グレーなどのモノトーンカラーは、どんな素材や家具とも相性が良く、全体を統一感あるデザインにまとめ上げる効果があります。

色彩選びはあくまで一つの参考です。自分のライフスタイルや好みに合わせて自由な発想で色彩を選び、自分だけのヴィンテージリノベーションを楽しんでください。

ヴィンテージ風リノベーションをするならリノままにお任せください

リノままは、東京テアトル株式会社のリノベーションブランドです。母体となる東京テアトル株式会社は創業70年超の映画会社。別部門では年間200戸を超えるリノベーション済み中古マンションを販売しているバックグラウンドもあります。

リノままの特徴は、リノベーションだけではなく、古マンションや中古戸建の購入、物件調査、設計施工、ローンや資金計画から、完成後のアフターサービスまで完備している点です。

ヴィンテージ風リノベーションを検討されている方は、ぜひリノままにご相談ください。お客さまの「理想の暮らし」づくりをお手伝いいたします。

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まとめ

ヴィンテージリノベーションは、デザイン性に富み、時間の経過とともに楽しむことができる特性から、多くの人々に支持されています。また、壁の素材選びや床の素材、照明や建具選び、色彩選びなど、さまざまなコーディネート術を駆使して、理想の空間を作り出すことができます。

今回ご紹介したように、ミッドセンチュリーヴィンテージ、フレンチヴィンテージ、北欧ヴィンテージなど、さまざまな種類がありますので、自分のライフスタイルや好みに合わせて選んでみましょう。各々の要点を押さえつつ、自分だけのヴィンテージリノベーションを楽しんでみてはいかがでしょうか。