ARTICLE壁をデザインする ~壁紙編~

- 公開日:2020.2.21
- 更新日:2020.12.22
壁を活かしてデザインにしたい、インテリアの雰囲気を変えたい。
そんなときに一番身近なのは壁紙。
実は「壁紙」といってもバリエーションはものすごく豊富。
あとで知らなかった!なんてことが無いように、リノベ前に壁紙の種類を是非知っておいて頂くきっかけとなればと思い、いろんな壁紙と、私が使ってみて面白かった壁紙などをご紹介していきます!
目次
一口に壁紙といってもその種類やデザインも様々。
私たちのように建築に長く携わっていても新しい商品が次々に出てくるので、日々良いものがないかなぁとチェックをしています。
新しい壁紙を発見したときは、すかさずサンプルをとってワクワクしています。
まずは大きく壁紙の種類を分けてご説明していきます。
最も安価な量産品のクロスから、デザインや柄物などの多い、普及品クロスなどいろいろあります。
国内メーカーを中心に、消臭や防汚性などの機能のあるものから、施工性も含めて考えられた壁紙が多数あります。
えっ!こんな柄もあるの?なんて発見も沢山あります。
シンプルな無地の白からカラーのものももちろんありますが、お部屋のアクセントになる柄ものやデザイン性の高い壁紙も結構あるんです。
お部屋をシンプルにしたい、スタイリッシュにしたいなどの場合には無地の壁紙で色を組み合わせたりすることもおススメです。
お気に入りの家具やファブリックを差し色として引き立たせるのもシンプルな壁ならでは。
最近ではかなり本物に見えてしまうような板張り風、コンクリート風、コテでぬりかべにしたような壁紙までその種類は様々。
ちょっと使うだけでお部屋の雰囲気もガラリと変わります。
(しかもタイルや板張りを実際にするよりもコストも安く済むのがうれしいですね。)
上記写真のようなヘリンボーンの木目にペイントした風合いの壁紙などもあり、木目のやさしさやラフさがタイムレスな柔らかい雰囲気を出しつつも、淡いブルーでペイントしたことにより木の主張を抑え、とても上品なインテリアになります。
>ショールーム|SINCOL
壁一面だとアクセントが強すぎたり、そんな場合にはジョイナーを使ってアクセントクロスの範囲を減らすこともあります。
デザインものの壁紙をアートのように仕上げる工夫なんかもあります。
>FORNASETTI SENZA TEMPO|TECIDO
輸入クロスといっても、その国はチェコ、オーストラリア、イギリス、ドイツ、ルーマニアなど様々。
国内メーカーには無いような柄やデザインのものがたくさんで、他のお家ではみないようなオリジナリティあふれる壁紙たちがいっぱいあります。
国産クロスに比べるとお値段は張るものの、面積が少ないちょっとした部分に使うには、意外とコストを抑えることができるため、洗面台やトイレ、玄関のメインの壁などに使うことが良くあります。
国内のクロスにはない、微妙なニュアンスの色味や、プリントとは思えない絵のようなタッチの壁紙たちがきっとリノベーションの幅を広げてくれます。
最近、私の中でとても魅力的に感じたのはwhoの壁紙。
実はこちらの壁紙はいろんなデザイナーさんがデザインした、絵のような壁紙や柄ものがあるのです。
大きな特徴は、お部屋のサイズに合わせて絵や柄の縮尺をオーダーできること。
デザインものでは色を好きな色に変えてオーダーすることもでき、まさにオーダーメイドの壁紙が楽しめる!というものです。
その他にもオーダー壁紙はいろんな会社がやっています。
好きな写真データを送って壁紙をつくる!なんてこともできます。
上の写真は猫ちゃんがあちこちにいるような遊びごころのある壁紙。
お部屋に合わせてサイズオーダーなどもできる壁紙です。
以前、私が担当した動物病院のトリミングサロンでも、オーダーでワンちゃんの柄と猫ちゃんの足跡のデザインの壁紙を使ったこともあります!
イギリスの塗料メーカー「FALLOW&BALL」は様々な色の顔料が含まれた塗料で色の深みがあることでも人気。
その「FALLOW&BALL」が塗装した壁紙もたくさん出しています。
実際に塗装すると手間とコストがかかるのですが、壁紙ならばクロス屋さんが簡単に貼ることができるので、とってもおススメの塗装壁紙です。
>Feather Grass|COLORWORKS PAINT SHOP
>Hegemone|COLORWORKS PAINT SHOP
その他にも天然素材でもある壁紙や和紙がいろいろあります。
比較的リーズナブルなものからその種類はたくさん。
通常のビニールクロスとは違い、天然の素材のものには健康に配慮したもの、調湿の機能があるものなどいろいろあります。
健康に配慮した素材を使いたいという方はこんなところにもこだわるケースも良くあります。
比較的取り込みやすい環境壁紙。
再生紙を主原料とするものや、木製チップを混合したものなどもあります。
東リの環境壁紙は再生紙やケナフ紙、珪藻土クロスなどもあるのが特徴。
ヨーロッパで100年以上にわたり愛用されているルナファーザーは、紙のパターンとお好きな色の組み合わせで、お部屋のインテリアを思いのままに演出できます。
自然素材の持つ通気性や透湿性に優れ、結露やカビの発生を抑えます。
ちょっと変わった素材に「杉炭紙」という炭の壁紙なども以前ご提案して使ったことがあります。
炭は湿気対策に効果的なので、収納内の壁に使いました。
↑障子紙としてのイメージ
>和紙について|MORISA
日本の伝統工芸品でもある和紙は、襖(ふすま)紙としてだけではなく、オリジナルの壁紙としても採用することもあります。
比較的安価な機械漉きのものから、職人さんの手漉きによるものまで。
なかでも手作りの唐紙は天然素材であり、柄や色味がとても味わいがあります。
>伝統工芸「京からかみ」を体験しよう!|Why KYOTO?
>弊社スタッフ撮影
唐紙は、和紙の上に木を手堀した版木の表面にキラ・胡粉と呼ばれる絵具を付け、和紙や鳥ノ子紙に柄を合わせながら一枚一枚、手の平で文様を写し出す伝統的な手法です。
その他にも沖縄の月桃の茎でできた「月桃紙」なども沖縄好きのお客様宅に使ったこともあります。
また、このように和紙を2,3種まぜて切り貼りするという使い方もとても面白いですね。
本来クロスの名前の由来とされる布。
ビニールクロスとくらべるとどうしてもコストは高くなりますが、天然素材の柔らかさがあり、光を吸収するので、太陽光や照明との相性も良いです。
織物ならではの温かみと、見る角度によって違う表情を見せてくれます。
以上、壁紙の種類にはいろいろあり、模様替えだけでも大分インテリアの雰囲気を変えられるようになってきています。
知ればしるほどいろいろ楽しめそうでワクワクしますよね!
実際のお打合せの時には実物サンプルをお取り寄せして質感などもご確認いただけます。
デザインの壁紙から、調湿、消臭などの壁紙など適材適所に使うのも良い方法ですね。
壁紙メーカーの中にはショールームがあるところもあるので、お時間のある方は一度参考に見に行ってみるとインテリアの参考になりますよ。
これからリノベーションをご検討の方は、「自分たちの好きな色」「好きな柄」を考えながら探すのも楽しいですね。
壁紙もファッションと同じように気軽に模様替えできると思って楽しんでいただければと思います。
また、全体的なカラーバランスやコーディネートなどはもちろん私たちにお任せいただければご提案しますのでご安心ください。
毎日使うキッチンはリノベーションの中でもこだわりたいポイントですよね。
デザインも大切だし、機能も大事。動線も確保したいなど考えることはいろいろ。
また、大きなスペースを占めるためプランニングにも影響してくるし、金額も多く占めるもの。
そこで、まずは簡単にキッチンの種類を知っておくことをおススメ致します。
高気密なマンションでは暖房効率が高かったたり、隙間が少ないなどのメリットがある反面、より気を使わなくてはならない部分があります。
それは「換気」です。
リノままのリノベーションでは湿気対策や換気対策もいろいろ考えています。
実は今現在の新築のマンションでも換気不足による結露やシックハウスなどになるおそれがあるのです。
高性能で長持ちのでコスパの良いというイメージのLED電球。
でもLED電球の光は直線的で明るすぎるという声も良く聞きます。
LEDよりも柔らかい暖かい感じが白熱電球の灯りにはありますよね。
お部屋の雰囲気づくりのために白熱電球を使いたい、という方も多いはず。
では実際に、年間でどのくらいの費用差が生まれてくるのでしょうか?
リノベ会社ってどんなサイトみてもどこも同じに見える!
どうやって選べばいいかわからない!
そんなあなたに会社選びのヒントをこっそりお知らせします。