癒しの和モダンルーム

5階建ての戸建の3階部分、以前お祖母様が暮らされていたお部屋を譲り受け、リノベーションして住まわれることになりました。3階には2つお部屋がありますが、完全に独立した部屋になっており、昔はそれぞれを賃貸に出されていたこともあるそう。今はお客様が、一つをプライベート用、もう一つをリモートワーク用のお部屋として使われています。今回リノベーションしたのは、プライベート用のお部屋。リモートワークが終わったらお仕事スイッチをオフにして、身体も心も休まるお部屋が完成しました。

◎お客様からのご要望
◯シンプルで和テイストのお部屋にしたい。
◯植物をたくさん置けるスペースがほしい。
◯ティファニーのブルーの色や、お気に入りの和菓子屋さんのインテリアを取り入れたい。

◎設計ポイント
◯アクセントクロスやタイルを取り入れた和モダンなインテリアに。
◯植物を飾れるようにアイアンバーを複数設置。
◯ワンルームならではの、トイレから入るシャワールームという間取り設計。

↑ご要望に合わせたラフプラン

◎“好き”の詰まった和モダンインテリア

ピンクの畳、ウィリアム・モリスのアクセントクロスタイル、モザイクタイルなど、見どころが満載のお部屋。一目でお気に入りたちを見渡せるのもワンルームならでは。お客様の大好きなデザインを詰め込みました。

リノベーションの参考にしたのは、和菓子屋さん「舟和 本店」のインテリア。ウィリアム・モリスの壁紙やタイルの組み合わせが素敵なお店です。このお部屋にも、居室とトイレにウィリアム・モリスの壁紙をそれぞれ別のものを取り入れ、洗面台には青色の和柄タイルと白タイルの2種類をセレクト。それぞれに個性がありながら、全体としてもバランスの取れたコーディネートです。

お客様「タイルの色味は、元々持っていたオランダのデルフト・タイルと同じだと、後々気づいてびっくり！意図していませんでしたが、昔からの好みも反映させたインテリアになっていました。」

玄関ドアは、ドラえもんのどこでもドアのようなピンクをチョイス。隣のお仕事用のお部屋の玄関ドアも同時にグリーンに塗り替えました。

◎植物を飾って癒される空間に

窓際は、当初からお客様のご要望だった植物を置けるスペースに。アイアンバーを設置して、グリーンをたくさん吊り下げられるようにしました。玄関にも、コートハンガーとして使えるアイアンバーを。実用的でありながら、インテリアを飾るためにも活かせます。

さりげなく空間を引き締めているのは、各窓に取り付けたブラインド。カーテンのように裾がもたつかずスッキリとした印象に。グリーンのラインの入ったデザインも和テイストにしっくりきています。
また、元々網戸のない窓だったため、全箇所に網戸を取り付けました。採用したのは「インナーアミド」。普段は両端に網戸を固定することができ、使うときだけ引き伸ばすタイプなので、汚れにくく、窓の外の景色がよく見えるという優れものです。

◎トイレから入るシャワールームで省スペースに

別フロアにご家族がお住まいなので、お風呂や食事は別の階を使うということで、お客様のお部屋にはミニシャワールームのみを設置しました。
面白いのは、お部屋からではなく、トイレからシャワールームへと繋がっているところ。ワンルームのお部屋なので、移動のためのスペースを節約した効率的な間取りです。

トイレの天井には、リノベーション当初から取り入れたかったという、ジュエリーショップ「Tiffany & Co.」のブルーの色の塗装を施しました。ウィリアム・モリスの壁紙との色合いもバッチリです。

◎実際に暮らしてみて

お客様「今は仕事が忙しく、まだあまりこの部屋で長い時間過ごせてはいませんが、ここには仕事のものは一切持ち込まず、リラックスに集中できるようにしています。植物の世話をしたりする時間が、生活の癒しになっています。」

リノベーション直後に、ちょうど職場も変わったというお客様。今はリモートワークがメインですが、今後は出社もされるように生活が変化していきそうとのこと。このお部屋が毎日の癒しとして、お客様の暮らしを支えてくれますように。