社員紹介「李 真弓」

設計李 真弓

  • 二級建築士

“この仕事が天職。大切なのはお客様と家族になること。”

いまのお仕事内容を教えてください。

今のお住まい、または、これから新しいお住まいを購入する、親御さんなどから引き継ぐお住まいのリノベーションのご提案をしています。単なる住まいの設計だけではなく、ご要望やご不満などをよーく伺って、そこに住まうお客様の今から将来へ渡る生活スタイルのお話。そして、その後に続く、工事前のプランニング、工事着工までの準備、工事中の現場連携・対応、引き渡し後のメンテナンスや生活スタイルの変化に伴うリフォームのご相談まで、お客様とずーっと続くおつきあいをするお仕事です。

これまではどんなお仕事をされてきましたか?

建築系の大学を卒業してから、ずっと住宅リフォーム関係・インテリアの仕事をしています。
途中、社会人を少しだけお休みをして、韓国留学をした時にたまたま知人の紹介で ソウルにあるレストランコンサル・レストランインテリアの仕事を2年間行いました。レストランの改装工事がメインのお仕事。その時は、韓国語だけの世界で会議や現場での説明なども大変でしたが、自分を鍛える良い機会でした。日本に戻ってからは、子育てもしながら、ずーっと20年近くこの住宅リフォーム・リノベーションのお仕事をしております。

リノベーションの魅力とは?

私の大学卒業後はリフォームという言葉が世の中に出てきたばかりの時代。いわゆる「悪徳リフォーム会社・訪問販売」のイメージがとても強く、女性が建築業界には少ない男社会で、ご訪問やご提案を今と同じようにしても、正直誤解されるようなことも本当に多かったのですが、今は時代も変わり、女性も働きやすくなり、このリノベーションを一つの事業としてとらえる仕組みが世の中に出来てきました。

リフォームは老朽化した建物や設備を使いやすい性能にすることを目的としていますが、リノベーションは、もともとある性能に新たな付加価値をつけ再生させることが目的。間取りを好きな形に変えてみたり、キッチンや水回りの位置をガラッと移動してみたり、3つある部屋を思い切って1つにして大きな空間を作ったり…建物を生まれ変わらせることに楽しみや喜びを見出せ、そして一番大きなことは 住まう方の生活スタイルの変化(イノベーション)をもたらすことができることです。リノベーションの持つ魅力は未知数だと思っています。

リノベーションというものが、モノやコトの形を変え、そこに住まう方の生活スタイルも家族のつながりも変えていく。単なる空間を提案するだけのものではなく、住まう方のライフスタイル全てをご提案するなくてはならないものになっています。担当したお客様の生活がリノベーション後に180度回転し、素晴らしい生き方、自分らしい生き方をされているので私自身そこに携わることができるのが本当に楽しく嬉しいです。

あなたの強みは?

この業界歴が20年近く、いわばベテラン(?)です…!年をとっている、家事もすべておこなっている、子育てを経験している、共働き、海外生活をしている…など。たくさんの引き出しがあるので、お客様に合わせて七変化できること。そして、長くこのお仕事をしてきている分、本当に笑ってしまうほどの数々の失敗の経験をしているので、それをお客様にお伝えできることです。「それを大昔ご提案したら、すごく使いにくかった」とか「こういう材料は10年後こうなってしまうので、やめた方がいい」正直話はお客様に伝えます。あとお客様のご意見は聞きつつも、大事なことは『お客様と一緒に迷わない!』経験と直感で最後の判断はいつもさせて頂いております!絶対後悔はさせない!!です。笑

この仕事が天職だと思っていますし、お客様からも「李さんの天職よね~」っていつも言われます…。
お客様と話すのも楽しいし、現場の監督・職人さんとの時間も楽しい、自分の提案・設計したものが形になって「ありがとう」と言われ、それなのにお給料も頂ける…笑。素晴らしいお仕事です。

これからは20代30代の若手にこの仕事の楽しさをもっと伝えていけたらなと思うこのごろ。22歳からこの仕事をしていて職人さんに泣かされたことや男尊女卑で悔しい経験もいっぱいしてきましたが、いつも前向き、すべて力にかえてきました。どんな経験も今は糧になっているので、時代も良くなり、女性も活躍できる業界なので、若手を積極的に応援していきたいな、と思います。

お部屋をつくる際に大切にしていることは?

お客様と家族になること。ヒアリングだけでは聞き出せないものがたくさんあり、それをいかに引き出せるかで良いプラン・ご提案ができると考えています。私は工事の着工までのお打ち合わせで、いかにお客様の本音を聞き出すか素晴らしい設計やプランよりも依頼主と設計士の枠を超え、垣根を取り払えるか…そちらに注力しています。なので、工事着工前の打ち合わせが終わる日にお客様が『もう終わっちゃうの??さみしい…。もっと打ち合わせしたーい。』と言って下さる方が多いので本当に設計士冥利に尽きます!

あとは、生活からかけ離れたデザインや実際に使いにくいデザイナー重視の視点での住まいは作りたくないと思っています。ご予算があってお客様の生活があって私たちのお仕事があるので、それは常に念頭にいれて住まいをつくらせて頂いています。

リノままの特徴は?

東京テアトル自体は大きな会社ですが、その中の『リノまま』自体は、少数精鋭。
まだいい意味で形や枠組みのないチームです。いろいろな経験を積んだ精鋭人間の集まりなので、毎日刺激を受けながら私も楽しく仕事しております。意見交換も活発です。すごーく年寄りや新人がいないのもいい。笑 40歳前後を中心とした経験のあるメンバーなので、これからこの業界を引っ張っていけるいいチームになれると思ってます!