【事例あり】床のリノベーションに使われる素材・選び方・気になる費用を徹底解説
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リノまま編集部

リノままは「大きな企業の中の小さな設計事務所」として設計・工事・不動産それぞれの専門知識をもった少数精鋭のチームでひとりひとりのお客様と向き合っています

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住まいの中で床が占める割合は多いです。床をリノベーションすることで住まい全体の雰囲気を変えることができます。選ぶ素材によっては違う雰囲気をだすことが可能です。本記事では、床のリノベーションで使用される素材や床材を選ぶ際のポイントなどを詳しく解説します。

毎日足が触れる、我々の生活の一部である床は、リノベーションによってその風貌を変え、新たな雰囲気を生み出すことができます。しかし、床のリノベーションといっても、選べる素材は多岐にわたります。
今回は、床のリノベーションで使われる素材や選び方、リノベーションにかかる費用を紹介します。

また、床のリノベーションに関わる事例やよくある質問なども解説するので、ぜひ参考にしてください。

床のリノベーションに使われる素材

床のリノベーションでは、素材選びが重要なポイントとなります。ここでは、各素材の特徴を紹介します。
床のリノベーションに使われる素材は、下記の通りです。

  • 合板フローリング
  • 無垢フローリング
  • 防音フローリング
  • クッションフロア
  • タイル
  • レンガ

これらの素材を選ぶ際は、利用シーンや好み、予算を考慮に入れましょう。

合板フローリング

床のリノベーションに取り入れられる素材の一つに、合板フローリングがあります。
複数の木材を圧縮し、接着剤で固定したもので、耐久性とコストパフォーマンスのバランスが良く、多くの分譲マンションや建売住宅で使われています。

合板フローリングには、以下のような特徴があります。

特徴詳細
耐久性木材が交互に貼り合わされているため、反りや割れに強い
コストパフォーマンス無垢フローリングと比べて安価に手に入れられる
デザイン性さまざまな木目や色合いがあるため、空間イメージに合わせやすい

リーズナブルでありながらも高い耐久性を誇る合板フローリングは、機能性とデザイン性を両立したい方におすすめの選択といえます。

無垢フローリング

無垢フローリングは、一枚木から削り出された天然の木材をそのまま床材として使用する方法です。美しい木目、優れた耐久性、自然から来る温もりが特徴となります。

無垢フローリングには、以下のような特徴があります。

特徴詳細
耐久性適切なメンテナンスをすれば長く使える
自然感木の温もりを感じられ、空間に落ち着きをもたらす
コスト初期投資は高めだが、長期的に見ればコスト面は良好

無垢フローリングには湿度変化による反りや割れ、直射日光による変色など、メンテナンスが必要な点もあります。そのため、選ぶ際はリノベーションの目的や生活スタイルに合わせて検討することが重要です。

防音フローリング

防音フローリングとは、名前の通り音の反響や振動を抑える特性を持った床材です。一般的なフローリングと比べると遮音性に優れているのが特徴で、特にマンションなどの集合住宅で階下への音漏れを気にする場合などに選ばれます。

具体的には、防音フローリングは下記のような構造になっています。

  1. 表面層(フローリング材)
  2. 中間層(遮音シート)
  3. 下地層(防音クッション)

こうした構造により、音の透過を防ぎつつ、歩行時の振動や衝撃音を吸収する役割を果たします。しかしながら、防音フローリングは一般的なフローリングに比べてコストが高めというデメリットもあります。そのため、リノベーション時には予算や生活スタイルを考慮した上で選択することが重要です。

クッションフロア

クッションフロアは、その名の通りクッション性があり、足元の感触が柔らかい床材です。素材は主にビニールやポリ塩化ビニルで、耐久性や防水性に優れ、メンテナンスも容易です。
表面が塩化ビニール製で防水性が高いため、キッチンやトイレ、洗面所などの水回りに使われることが多いです。

クッションフロアには、以下のような特徴があります。

特徴詳細
クッション性足元が柔らかく、長時間立っていても疲れにくい
耐久性強度があり、傷や汚れに強い
防水性水をはじき、水拭き掃除に最適

また、デザインのバリエーションも豊富で、木目や石目、モザイクなど様々な模様が揃っています。

タイル

タイルも床リノベーションの選択肢の一つです。
タイル床は、耐久性、耐水性があり色や模様のバリエーションが豊富です。こういった特徴から、キッチンやバスルームなど水や汚れが多い環境でも使うことができます。
また、タイルはその見た目から高級感を演出することが可能なため、リビングや玄関などにも使われます。しかし、タイルは取り扱いが難しく、綺麗な施工には専門的な技術を必要とするため、使用する際は専門の会社に依頼することがおすすめです。

レンガ

レンガはその独特の風合いが魅力で、床材として人気があります。
特に、アンティーク風やレトロな雰囲気を出したい場合に最適です。
レンガの床材は種類も豊富で、色や形状、サイズによってさまざまな表情を楽しむことが可能です。また、自然素材なので長年使うことで味わいが出てくるというメリットもあります。

リノベーションに使う床材の選び方

ここからは、リノベーションに使う床材の選び方をご紹介します。
リノベーションに使う床材の選び方は、下記の通りです。

  • 部屋の雰囲気に合わせて選ぶ
  • 部屋の用途によって選ぶ
  • コストを視野に入れる

リノベーションに使う床材は、部屋の雰囲気や用途、そして予算によって変わるため、それぞれの要素を考えて選ぶことが大切です。

部屋の雰囲気に合わせて選ぶ

床は部屋の中で占める面積が多いため、雰囲気に合わせて選ぶことが重要です。
例えば、和室であれば畳や無垢材の床が適しています。無垢材は日本の伝統的な雰囲気を醸し出し、落ち着いた空間を作り出せます。

また、モダンな雰囲気のリビングであれば、合板フローリングやタイルを選ぶことで洗練された印象を与え、空間に広がりを感じさせます。
さらに、子供部屋には柔らかな仕上がりが特徴のクッションフロアがおすすめです。このように、部屋の雰囲気に合わせて床材を選ぶことで、より快適で魅力的な空間を作り出すことができます。

部屋の用途によって選ぶ

リビング、ダイニング、寝室など各部屋の特性を理解し、最適な床材を選びましょう。
例えば、リビングやダイニングは家族が集まる場所です。耐久性と清掃のしやすさを重視した合板フローリングやタイルがおすすめです。また、防音フローリングは音の問題を解決してくれるため、二階以上の部屋やマンションに最適です。
対照的に、寝室ではリラックスする空間を作り出すために、自然素材の無垢フローリングが適しています。
また、子供部屋では安全性を重視し、クッション性に優れた素材を選ぶと良いでしょう。

部屋おすすめの床材
リビング・ダイニング合板フローリング・タイル
寝室無垢フローリング
子供部屋クッションフロア

上記を参考に部屋の用途に合わせた床材を選びましょう。

コストを視野に入れる

床材の選び方には、コストを視野に入れることも重要です。
素材によっては価格差があり、床面積や施工費用も考慮する必要があります。
例えば、無垢フローリングは天然の木を使用しているため、コストは高くなりますが、その分耐久性や風合いが極めて高いです。
一方、合板フローリングやクッションフロアは比較的リーズナブルで、適切なメンテナンスを続けることで十分な耐久性が期待できます。
費用だけでなく、自身のライフスタイルや好みに合った床材を選ぶことで、快適な生活空間を実現できます。

床のリノベーションに必要な費用

床のリノベーションにかかる費用は一般的に6畳で9〜18万円、8畳であれば10〜20万円程度といわれています。
下記の要素によって、費用は大きく変わってきます。

  • 床材の種類と品質:使用する床材の種類や品質によって費用が大きく異なる
  • 下地処理:床の下地が不均一で修復が必要な場合は、追加の費用がかかる
  • 取り付け費用:床材の取り付けや施工には人件費がかかる
  • 付帯工事費用:必要に応じて付帯工事(既存の床材の撤去)が必要になる場合がある
  • その他:必要に応じてフローリングのアンダーレイや防音材などの材料費

また、地域や業者の料金水準によっても変わってくることも頭に入れておきましょう。

魅力的な床のリノベーション事例3選

ここからは、魅力的な床のリノベーション事例を3つご紹介します。

  • 濃い木材を使いメリハリを意識
  • 第2の玄関を意識したフロアタイル
  • 洗練された大人の空間を演出

魅力的なリノベーションばかりなのでぜひ参考にしてください。

濃い木材を使いメリハリを意識

ゆったりとくつろげる広々としたLDKと、家族の成長に合わせた暮らしに対応できる住まいを目指してリノベーションを行いました。

シンプルな空間に濃い色の床材を使用しました。

クロスやタイルにはシンプルな白を採用し、建材や床材に対照的ない濃い色の木材を使用してメリハリのある雰囲気を実現しました。

こちらの事例は、以下のページで詳しく確認できます。

つながる空間 変わる住まい 〜今も未来も〜 – リノまま(東京テアトル)

第2の玄関を意識したフロアタイル

お子さんの成長を見据えて自分たちの「好き」を選べるリノベーションを行いました。

第2の玄関として使用できるように、リビングの掃き出し窓付近の床をフロアタイルにし、ちょっとしたお出かけの際にさっと出られるようにリノベーションしました。

1階ならではのメリットを活かし、靴などを置いておけば簡単に外に出られる便利な作りになっています。

こちらの事例は、以下のページで詳しく確認できます。

みんなが嬉しい 贅沢な1LDK – リノまま(東京テアトル)

洗練された大人の空間を演出

15年ぶりにご主人の赴任先からお持ちのマンションに帰ってこられる目途がたち、【今の自分たちに似合う住まい】にしたいという想いを受けリノベーションを行いました。

上質な人工大理石の天板を使用し、大理石調の床や藍色の壁タイルに馴染むようにリノベーションを行いました。

壁一面の窓から入る光を優しく受け止め、キッチンからの景色もうっとりしてしまうような仕上がりになっています。


こちらの事例は、以下のページで詳しく確認できます。

「離れ」のある ちょうどいい暮らし – リノまま(東京テアトル)

床のリノベーションでよくある質問

ここからは、床のリノベーションでよくある質問についてお答えします。

疑問点を解消して床のリノベーションをしましょう。

床材の張替え時はいつ?

床材の張替えタイミングは、その材質や利用状況によります。一般的には、合板フローリングやクッションフロアのような床材は10~15年、無垢フローリングなど耐久性の高い素材では20~30年が目安とされています。
しかし、表面が傷ついたり色褪せが目立つようなら、それ以前に交換を検討しましょう。また、部屋の雰囲気を変えたい新しいライフスタイルに合わせて変えたいという時にも床材の張替えは効果的です。

マンションの床材は選べる?

マンションの床のリノベーションでも、材料の選択が可能です。ただし、選択にはいくつかの制約があります。
まず、マンションには、共用部分への騒音問題を防ぐために、フローリング材の選択に関する規約が設けられていることが多いです。これは、遮音性能を持つ床材を使用することを求められるケースが多く、無垢のフローリング材を選ぶ際には特に注意が必要です。
マンションの床材を選ぶ際は、管理規約を確認し、使用できる床材なども詳しく確認しましょう。

床のリノベーションはDIYできる?

床のリノベーションはDIYで実施することが可能です。
上手く行うためには、いくつか考慮するポイントがあります。
まずは、使用する床材の選び方と施工方法についての知識が求められます。床材の種類によって取り扱い方や必要な工具は変わるため、事前に詳細なリサーチが必要です。また、施工時の注意点も把握しておくことが大切です。例えば、床下に配管等が通っている場合には、専門的な知識と技術が求められます。
リノベーションは時間と手間がかかる作業なので、自分自身で行う場合は余裕を持ったスケジュールを立てることをおすすめします。
短時間で綺麗にリノベーションするのであれば、専門のリノベーション会社に依頼しましょう。

賃貸でも床のリノベーションはできる?

賃貸物件でも床のリノベーションは可能です。しかし、大規模な改修は原状回復の問題があるため、工夫が必要です。具体的には、床材を直接交換するのではなく、フローリングシートを使った方法などが考えられます。

【フローリングシートの特徴】

  • 貼るだけで床をリニューアルできる
  • 低予算で施工可能
  • 取り外して原状回復も容易

また、賃貸物件の場合は、オーナーに改装の許可を取ることが必要です。内容や規模によっては許可が下りない場合もあるので、事前の確認が大切です。

床のリノベーションならリノままにお任せください

床のリノベーションなら、専門家による確かな実績と技術を持つ「リノまま」をお選びください。あなたの理想とする床材の種類、色、質感など、細部に至るまで伺い、最適な提案を行います。
リノベーションは大掛かりな作業ですが、「リノまま」はお客様の生活を維持しながら、スムーズかつ確実に床のリノベーションを行います。また、施工後も長期的なアフターケアを提供し、床材が持つ美しさや機能性を長く保つことができます。
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まとめ

今回は、床のリノベーションで使われる素材や選び方、リノベーションにかかる費用を紹介しました。
床のリノベーションは、空間の雰囲気や用途、コストを考慮しながら自分のライフスタイルに合った素材を選ぶことが大切です。
合板フローリングや無垢フローリング、防音フローリングなど、さまざまな素材が使用されますが、それぞれの特性や強みを理解し部屋の雰囲気やコストなどを考慮して選ぶことが重要です。

リノままでは、これまでにお客様の要望に応じて床のリノベーションを行ってきた実績を多数持っています。

「使い勝手の良い床にしたい」「部屋の雰囲気を変えたい」など、ご希望を実現できるお手伝いをさせていただきますので、ぜひ一度リノままをご検討ください。