ARTICLE【間取り図あり】3LDKのマンションリノベーション事例|費用や特徴・コツをご紹介

- 公開日:2023.3.14
- 更新日:2023.3.14
3LDKのマンションをリノベーションしたい方必見!3LDKのマンションの特徴や、メリット・デメリットを詳しく解説します。どのくらいの費用が必要なのか、失敗しないコツなどもご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
家族構成やライフスタイルの変化によって、マンションリノベーションを考えているご家庭は多いかと思います。特にファミリー層に人気な3LDKは、部屋数も多く家族との時間も作りやすいと人気です。しかし、どのくらいの費用があればリノベーションができるのかなど、不透明な部分も多いはず。この記事では、3LDKをどんな間取にリノベーションしたのかやリノベーションの費用、失敗しないためのコツなどを詳しくご紹介します。
3LDKの間取りの特徴
3LDKとは、お部屋が3つと、リビング・ダイニング・キッチンのある間取りが特徴の間取りです。一般的に60㎡以上の面積で作られていることが多く、開放的なLDKはもちろん、子ども部屋や寝室を確保できることから、ファミリー層に人気があります。
リノベーション前に物件探しをする段階では、SUUMOやHomesなどのポータルサイトで物件情報を眺めることになると思いますが、こういった不動産広告上では部屋の広さの基準が不動産公正取引協議会により定められています。
LDKの広さ目安は以下の通りです。
- 部屋数が1つ以上の場合・・・8畳以上
- 部屋数が2つ以上の場合・・・10畳以上
3LDKは、部屋数が2つ以上の間取りになるため、LDKの部分は10畳以上必要となります。
平米数にすると、1畳が約1.62㎡なので、16.2㎡以上が必要です。
この広さは、3人掛けのソファーや4人用のダイニングテーブルを置いても広さを確保できるので、余裕のある広さだといえるでしょう。
3LDKの間取りのメリット・デメリット
ここでは、3LDKのメリットとデメリットをご紹介します。
メリット
3LDKの最大のメリットは、なんといっても部屋の多さです。LDKのほかに3部屋あるため、寝室や子ども部屋はもちろん、客間や書斎など、ニーズに合わせて部屋をカスタマイズすることが可能です。
特に、家族が増えたときに対応しやすい間取りでもあるので、ファミリー層のメリットは非常に大きいといえます。
このように3LDKという間取りは非常に需要が高いため、万が一この先売却する場合や賃貸にする場合でも、売れやすかったり、空室になりにくかったり、というメリットもあるようです。
とはいえ、リノベーションのことを考えると、元の間取りが3LDKであっても間取り自体を大きく変えてしまうことが殆どです。リノベーションする上でのメリットとしてはお住まい全体の広さが60~70㎡以上あることです。「部屋数をたくさんつくりたい」「部屋数を減らしてリビングを広くしたい」「土間やウォークインクローゼットをつくりたい」といった多様な要望に対応しやすい広さがあるといえるでしょう。
デメリット
3LDKの大きなデメリットも部屋数の多さです。特に東京都内などの不動産価格が高いエリアでは需要の多い3LDKにするために、あまり広くない居室を設けているマンションが散見されます。そのままの間取りでは中途半端な広さの部屋をうまく使えずに持て余してしまったり、子どもの成長や生活の変化に伴い、必要のない部屋が出てくることも考えられます。
こういった必要のないスペースに対しても管理費や修繕積立金、固定資産税などの固定費がかかってくる分、無駄遣いになってしまいますし、日々の生活を考えると掃除も大変です。
そのためリノベーションでは単純に部屋数にこだわるよりも「何をするスペースが欲しいか」「将来変化する可能性があるか」を検討することの方が重要です。
3LDKのマンションをリノベーションする際の費用の目安
リノベーションをするにあたって最も大切なのが、「品質と費用のバランス」です。
これからの暮らしでやってみたいことや素材のグレードなどにこだわりすぎると、予算をオーバーしてしまうことが考えられますし、逆にお金の節約だけを考えてリノベーションをすると、できることが限られてしまい、自分たちの暮らしにうまくフィットしなくなってしまう可能性があります。そのため、双方のバランスをしっかり考えた上で費用を決めていくことが大切となるでしょう。
東京でフルリノベーションを行う場合の平均費用は、1㎡あたり税込み16万円〜22万円程度です。とはいえ、今後は世界的な物価高の影響で材料費の高騰、職人さんたちの人工代の上昇に伴い、費用は上がっていくと予想されます。3LDKのリノベーションをお考えの方は、早めに進めたほうがお得にリノベーションできるかもしれません。
リノままで行う3LDKのリノベーション費用の目安は以下の通りです。
フルリノベーション | 税込1,200万円〜(㎡あたり20万円程度~) |
部分的な間取変更等 | 税込200万円〜 |
部分的な間取り変更+一部水回り設備交換 | 税込500万円〜 |
水回り設備は一新+床・壁もできるだけきれいに | 税込800万円〜 |
3LDKかどうかよりも工事対象の面積や内容(設備交換を伴うかどうか、大工工事の作業量が多いかどうか)の方が費用に大きく影響しますし、リノベーションで使用する材料や設備のグレードによっても大きく変わります。あくまで目安として参考にしてください。詳しい費用はこちら
3LDKマンションのリノベーション事例と間取り
リノままで行った3LDKのリノベーション事例と、間取りを詳しくご紹介していきます。
3LDK→1LDK+WIC+2ワークスペース+土間

LDKを広くゆったりと、寝室はシンプルに。ご夫婦それぞれに個室ワークスペースをつくりました。部屋数自体は変わっていませんが、広くスペースをとるところとコンパクトにおさめるところのメリハリがきいた間取りが印象的な事例です。
ご夫婦ともに在宅勤務ができるように2つのワークスペースを離れた場所に設けています。広いリビングは将来子供部屋が必要になった際に間仕切り壁をいれられるように下地をいれてあります。玄関土間、WICと収納も充実させて効率よくスペースを使っています。
デザインはナチュラルな家具があうようにベージュ、白、グレーでまとめて、随所に曲線の壁をとりいれています。
3LDK→2LDK+WIC+土間

和室をLDKとつなげて広いリビングに、WICに収納を固めて効率的に、寝室はベッドがおける最低限の広さに、玄関土間は広くゆったりととって玄関でもたつくことがないように。
と70㎡前後の3LDKのお住まいを使い勝手のよい間取りに変更しています。
この先お子さまができたときのために子供部屋のスペースも確保。将来的には子供部屋スペースを2つに区切ることもできるようにプランしています。
3LDK→2LDK+WIC

主寝室は小上がりに。キッチンを壁付けにしたため、小上がりからアンティークな引き戸を通ってLDKへおりていける動線ができました。洋室に隣接するようにウォークスルークローゼットも設置。元々はホールを通らないと各部屋へいけないような間取りでしたが、回遊できるように変更しました。
出来る限り既存のものを使用したリノベーションですが使い勝手はガラっと変わっています。
3LDK→1LDK+WIC+ワークスペース+土間

上質で洗練されたモノトーンの大人空間になった広いリビング、リビング・廊下・寝室の3方向からアクセスできるウォークスルークローゼット、あえてリビングから遠いところに設置したワークスペース、と個性あふれる間取が印象的な事例です。
「出勤する」という感覚にするため、ワークスペースには玄関土間を通って入っていく動線になっています。
3LDK→3LDK ※戸建の事例

お母様のお祖母様がお住まいになられてた戸建てをリノベーションした事例です。ご夫婦の寝室や子供部屋、書斎はそれぞれ目的に応じた広さにした分、LDKが広々ととれました。アイランドキッチンが印象的なLDKからはウッドデッキで造られたお庭がみえるように、子供部屋に入る動線はこのリビングを通るように設計しています。自然と家族との会話が生まれやすい間取りです。
暮らしやすい3LDKマンションのリノベーションのコツ
暮らしやすい3LDKマンションのリノベーションをするのであれば、下記のポイントを意識してみるのがコツです。
- LDKを広くする
- あえて狭い部屋をつくる
- ウォークインクローゼットを作る
- キッチンをオープンキッチンにする
- 小上がりを作るのも人気
- 在宅ワークをしやすい間取りにする
- 回遊性を重視した間取りにする
- ライフスタイルの変化にも対応できるようにする
事例でみてきたように、3LDKをそのままの部屋数でリノベーションすることはあまりなく、お部屋の数を減らしているケースの方が多いです。
本当に必要なところにしっかりスペースをとって、あまり必要ないところは最低限の広さにする、といったメリハリをつけると自分たちの暮らしに寄り添った住まいになります。
これからの暮らしでどんなことをしたいか、そのためにどんなスペースが住まいの中に必要か、を先に考えて、部屋の数を増やしすぎないのがポイントです。
それぞれのコツを詳しくご紹介します。
LDKを広くする
間取りの半分以上を占めるLDKを充実させることは、3LDKのリノベーションを成功させるコツでもあります。
最近では「リビ充」と呼ばれるように、リビングで家族と充実した時間を過ごしたいと考えている方が多い傾向です。
そのため、廊下をなくしたり一部屋削って大きなLDKを作るといったプランが多くなりました。
あえて狭い部屋をつくる
リノベーションのコツはお部屋を広くすることだけではありません。寝室であればベッドがおければそれ以上のスペースはほとんど必要ありません。子供部屋であれば、勉強机と子供用ベッドを置くことができれば事足ります。個室のワークスペースはデスクと椅子と小さな本棚で充分かもしれません。
お住まい全体の広さには限りがあるので、各部屋の目的にあった広さにして無駄を省くことで、リビングや土間などの広くしたい部分のスペースを確保するようにしましょう。
ウォークインクローゼットを作る
お住まい全体の広さが決まっているのにそれぞれのお部屋に収納スペースをつくってしまうとどうしても絶対的な広さが足りなくなってしまいます。また、それらの収納スペースをうまく使いこなせないと無駄が増えてしまいます。
特に3LDKは部屋の数が多いので、そのままの間取りでは収納スペースが無駄になっていることが多いです。
ウォークインクローゼットを作ることで、収納スペースをまとめることができます。各部屋の収納スペースがほとんど必要なくなるので、それぞれの部屋を有意義に使用できるほか、1箇所に衣類をまとめればよいので、衣替えなどの必要もなく家事の時短にも繋がるでしょう。
キッチンをオープンキッチンにする
キッチンをオープンキッチンにすることで、よりLDKの広さを実感することができます。
また、料理をしながらリビングの様子が見れるので、子どもがいる家庭では大きなメリットの1つだと言えるでしょう。
しかし、どうしてもオープンキッチンだと水や油が跳ねるのが心配という方も多いはずです。そんなご要望には、壁付けキッチンやⅡ型キッチンなどの提案もできるため、暮らしに合ったキッチンを用意することができます。
小上がりを作るのも人気
LDKを広くするために和室をなくしてリビングのためのスペースを確保するケースは多いです。リノベーションの定番ともいえるプランですが、そのまま寝っ転がったりできるスペースがないと少々さみしいかもしれません。
そんなときに人気なのが、リビングに小上がりを取り入れるリフォームです。リビングに小上がりを作れば、
- 小上がりの下を収納スペースにできる
- 小上がりをお子様向けの学習スペースとする
- 在宅ワークのスペースとする
といった使い方もできます。
在宅ワークをしやすい間取りにする
コロナ禍以降、家にいながら仕事をこなす在宅ワークが普及しました。そんな中でリノベーションの際に増えているのが、「在宅ワークをしやすい間取りにしたい」という要望です。
以前は在宅ワークのためのスペースをリビングの隅に確保する、といったパターンが主流でしたが、在宅ワークが一般化した最近では専用の個室を用意するケースも増えてきています。また、あえてリビングから離れた場所に個室を作ることで、出勤時のオン・オフの切り替えを意識している、というお客様もいらっしゃいます。
回遊性を重視した間取りにする
回遊性を重視することで、最低限の移動や家事の時短に繋がります。
たとえば、ウォークスルークローゼットにして、ランドリースペースと繋ぐ間取りにすれば、着替えをすぐに洗濯機へ移すことができるでしょう。
元々の間取りを殆ど変更しなくても、1か所間仕切り壁をなくすだけで回遊性が大きく改善するケースも多々あります。
このように、生活動線を考えることが、今後の暮らしやすさに大きく影響します。
ライフスタイルの変化にも対応できるようにする
これから子育てをされる方は、子どもの成長変化に伴うライフスタイルの変化にも対応できるように間取りを考えておくことが大切です。
例えば、赤ちゃん〜未就学児の間は、子どもが小さいため家族で過ごす時間が多く、子ども部屋を必要としないですが、子ども部屋が必要になったときは、子ども部屋として確保できるように、無駄のない間取り計画をしてみてください。
個室のワークスペースを将来の子供部屋に転用、といった形で考えている方もいらっしゃいます。
また、お子さんが独立し、ご夫婦2人暮らしになった際にも、部屋数を減らして部屋を大きくしたりできるよう、構造にも気を配ると良いでしょう。
3LDKのマンションリノベーションならリノままにお任せください
リノままではお客さまのご要望に応じて、部分リノベーションやフルスケルトンリノベーション、それらの減額プランなど、柔軟な対応をさせていただいております。
狭いマンションだけど3LDKにリノベーションしたい、子どもの成長に合わせた家がほしいなど、さまざまなニーズにお答えできるプランや間取りをご提案いたしますので、ぜひお問い合わせください。