3.水廻りの移動

3.水廻りの移動

2015.9.25

リノベーションでは水廻りの移動なども原則可能だが・・・・

リノベーションでは、水廻りの更新や移動なども原則可能です。ただし、現実的にはさまざまな留意点や制約があるのも事実です。今回はキッチン、バス、洗面、トイレなどの水廻りのノリノベーションについて考えてみました。

 

建物上の留意点と制約(ハード面)
水廻りのリノベーションのポイントは大きく2つあります。ひとつめは建物上からくる留意点や制約です。

 

水廻りは給排水管やガス管や排気ダクトよって共用部の配管や外部とつながっています。変更や移動が可能かどうかは、こうした配管やダクトの経路に大きく左右されます。

 

特に留意しなけらばならないのが排水管との関係です。排水管は床下を横引きされており住戸内(あるいは廊下側)のPS(パイプスペース)の竪管につながれています。

 

住戸内の排水菅の口径と勾配は通常、図-1のような基準で施工されています。勾配は空気調和・衛生工学会規格で定められたものです。

 

 

例えば、洗面やバスの位置をPSから3メートル移動させるには床下に高さ約170ミリ程度の空間が必要となります。普通は二重床の床下の空間は100ミリ程度が一般的だと思われますので、その場合は高さが足りない分だけ洗面やバスの床を上げる必要がでてきます。なかには水廻りの部分だけコンクリートスラブを下げて、段差スラブとして、床下の空間を大きく確保した物件もあります。水廻りを段差スラブとした物件では、スラブが下がった範囲であれば、床に段差を設けることなく水廻りを移動できる可能性が高くなります(図-2)。

 

 

 

トイレは排水管の口径が一回り大きくなり(呼び径75ミリ)、移動にともなって必要とされる床下の空間もより大きくなります。トイレの場合、段差を設けることは使い勝手上問題が大きく、よほど床下に余裕がある場合以外は大きく移動するのは難しいということになります。

 

キッチンの場合は、排水口が比較的上の方の位置(シンクの下部)にあるので、床下で排水菅の勾配が取れない場合でも、排水菅を壁際に這わせて必要な勾配を確保するなどによって、位置を大きく移動することも可能です。ただし、その分、部屋のスペースが犠牲になることを覚悟する必要があります。

 

以上は二重床で排水菅が床とその下のコンクリートスラブの間に通されている場合を前提にしています。直床でかつ配管がコンクリートスラブに埋設されていたり、下の階の天上裏を通っていたりする場合は、配管自体の更新が困難となり、水廻りの位置の移動などは基本的には難しくなります。

 

排気ダクトに関しては、移動した先から新たに排気ダクトを設けることなども可能であり、大きな制約にはならないでしょう。ただし、梁(はり)を貫通する必要がある場合などは、元の経路を大きく変更することが難しい場合もあります。

 

生活上および管理規約上の留意点と制約(ソフト面)
水廻りのリノベーションのポイントのふたつめは、実際の生活上および管理規約上の留意点や制約です。

 

通常、マンションは上下階が同じ間取りになっています。リビングの上にはリビングが、水廻りの上には水廻りがくるように設計されているわけです。これはPSなどを上下階で通して効率的に設計するという理由もありますが、生活音への配慮という意味合いもあります。

 

躯体(くたい)や竪配管(たてはいかん)を共有するマンションの場合、遮音にはどうしても限界があります。すべての生活音をあらゆる時間帯で遮音し、まったく音に心配の要らないマンションを作ることは現実的ではありません。したがって利用時間や使い方のパターンが異なる機能や部屋を上下階でなるべく重ねない、という配慮がなされているわけです。

 

特に給排水などの際の音に配慮が必要な水廻りを移動する場合は、物理的に移動が可能だった場合でも、住んだ後のことを考えると、下階の住戸の間取りとの兼ね合いなどを充分、検討した方が安心できると思われます。

 

マンションによっては管理規約で水廻りの移動を制限しているケースや下の階の居住者の了解を条件とするなどの制約を設けているところもあります。

 

水廻りのリノベーションにあたっては、こうした2つの課題を理解してきちんと対応してくれる会社を選ぶことが重要です。プランニング段階での配慮を始め、管理規約に関して管理組合への確認などをフォローしてくれ、上下階などの近隣関係でトラブルにならないようにきめ細かくサポートしてくれる会社であれば安心できます。

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