住まいづくり STORY ~S 様の場合~ 【リノベーション編vol.2】お客様と設計担当のセッション!+アイデアでさらに楽しく

新築ではなく「中古物件を買って、リノベーション」を選んだご家族。
自分らしい暮らしって?住まいに求めているものってなに?
物件探しとリノベーションを通して、一つひとつ見つけていく過程をご紹介します。

今回の主人公は、近日中に入籍予定のS様カップル。
一緒にお住まいだった賃貸住宅の更新に間に合うように、新居を探されていました。

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S様プロフィール
30代と20代の婚約中のおふたり
勤務地はそれぞれ、池袋と中野

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【物件探し編vol.1~5】では、リノままに依頼を決めたきっかけから、最終的に購入した物件に出会うまでをご紹介しました。
物件の条件を整理したり、実際に見学したり、改めて優先順位を見直したり…。
そうして2021年1月、運命的に出会った物件の購入契約に至ったおふたり。
前後して入籍も済ませ、新婚さんとなってリノベーションの打合せにのぞみました。

◯前回のお話
【リノベーション編vol.1】将来のこと、いまのこと。ストレスフリーに暮らせる家とは?


 

S様がリノベーションの希望をまとめた資料をもとに、設計担当の李と打合せをしたのが前回。
物件契約後の約1ヶ月後、2021年の2月中旬のことでした。
そこから、設備のショールーム見学なども織り交ぜつつ、さらに打合せを重ねていきます。

S様作成の資料をもとに、李が描いたラフプランがこちら。

ラフプランを見て「『こう暮らしたい』という要望が図面として形になっていてびっくり!」とS様。

このラフプランをベースに、設備や素材などを具体的に決めていきました。
S様はリノベーションを考えだした頃から、SNSで好みのデザインやお気に入りの素材を探していたそう。
物件を探し始めてからは、導入したい設備のカタログや内装材のサンプルなどを自身で取り寄せて比較検討。
「こういうものを使いたいというイメージは固まってきていたので、それも李さんにお伝えしました」。

要望を伝える資料作成にとどまらず、ご自身でサンプルまで取り寄せたとは、さすが!
ここまでしっかりとリノベーションに取り組まれるお客様は、なかなかいらっしゃいません。

しかし要望が具体的だけに、その通りにすれば一件落着、という風に終わらないのもリノままのリノベ。
たとえばキッチンはグラフテクトへの思い入れが強い分だけ、S様の中でもイメージがふくらんでいました。
シンクとコンロは横並びを希望していましたが、それではかなりスペースをとってしまいます。

「この物件の素晴らしい点のひとつは、角部屋・3面採光のぜいたくなつくり。マンションでも、全ての部屋に窓が設けられることです。キッチンを横並びにすると、せっかくのバルコニー側の居室スペースが小さくなってしまいます。S様からも将来は子ども部屋を…との希望があったので、キッチンは効率的なⅡ型をご提案しました」と李。


> after写真

しかし「スペースがないからⅡ型」ではなく、S様のライフスタイルならⅡ型のメリットはたくさんあります。
例えば、奥様がハンバーグを焼いているときに、ひき肉を混ぜたボウルを旦那様が洗う…など、ふたりで協力してお料理をするなら、セパレートの方が動きやすいのです。
「パスタ茹でてソースつくるから、サラダお願い」「洗い物をしてくれている間に、コーヒー淹れるね」…なんて、共働きで家事を分担するおふたりには便利なシーンがたくさん!
また、対面式でもコンロは壁側なのでニオイや油汚れが防げることなども、李からS様にお話しました。

キッチンの壁に採用した輸入タイルについても、当初は別の色を品番指定で希望していたS様。
李はタイルの他の色のサンプルもキッチンのショールームに持参し、実際に合わせてみることを提案。
結果、選んだキッチンをより引き立てる、明るい色のタイルを選ぶことになりました。


李 真弓 二級建築士

「他のアイテムについても、こちらの希望をそのまま反映させるのではなく、細かに好みを汲み取っておすすめを提案していただけたことが印象的でした」とS様。

住む人とつくる人が、想いとアイデアを持ち寄ってつくり上げるリノベーション…まるでセッションのようです。

 


 

↓次回へ続く
【リノベーション編vol.3】もとの物件の課題と、間取りの工夫をより具体的に は、8/18(木)18時頃公開予定!

 


 

▼完成したS様ご夫婦の施工事例

リノベーション事例「Time for us」

 

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