住まいづくり STORY ~Y 様の場合~ 【物件探し編vol.4】いざ内見!でも、「現実は甘くないよな…」

新築ではなく「中古物件を買って、リノベーション」を選んだご家族。
自分らしい暮らしって?住まいに求めているものってなに?
物件探しとリノベーションを通して、一つひとつ見つけていく過程をご紹介します。

今回の主人公は、都内にお住まいの、Y様ご夫妻。
2019年8月に入籍したばかりの、新婚のおふたりです。
同年9月に結婚式を控えていましたが、新型コロナウイルスの流行に伴う緊急事態宣言で、披露宴を延期することに。
住んでいた賃貸マンションの更新が1年後に迫っていたこともあり、先にマイホームを検討することにしました。

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Y様プロフィール
旦那様 30代 中央区にお勤め
奥様  30代 江東区にお勤め
当時のお住まいは押上(駅近の賃貸マンション)
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◯前回のお話
 【物件探し編vol.3】「お金のことを決めないと!」資金計画と『暮らし探し』


 

前回はFP相談でお金のこと、“Renovation Guidebook”でリノベの具体的なイメージを明確にしていったY様。
いよいよ具体的な物件探しに入ることになりますが、ここで秋山から気になる説明が。
「希望していた曳舟、押上、浅草、蔵前は、全域ハザードマップの浸水想定エリアに入っていたんです。これでは2階以上でも不安は残ります。そこで、いったん23区の西側のエリアを見てみることに」(旦那様)。

通勤を考慮すると荻窪・阿佐ヶ谷近辺が便利で、街の雰囲気も落ち着きがあって気に入りました。
そこで、荻窪〜阿佐ヶ谷を基準に、都心から同心円にある近隣路線の駅で物件探しをしてみました。

このエリアで「70㎡」「新耐震」を予算内で探すことは難しかったため、広さは55㎡以上で再設定。
築年数についても「旧耐震で耐震補強済みの物件」まで視野に入れて探すことになりました。

さらに、費用についての条件

・総額予算の上限を5500万円すること
・住宅ローンの返済、管理費、修繕積立金をあわせた月々のお支払い額を16万円以下に抑えること

この両面から導かれた物件予算の上限を「4550万円」と決めました。
この時の希望条件をまとめると以下の通りです。

■希望条件その2
・エリア: 丸ノ内線/東高円寺〜荻窪、京王線/代田橋〜八幡山、
井の頭線/明大前〜高井戸、西武新宿線/野方〜井荻
・駅距離: 10 分以内(最初と変わらず)
・築年数: 旧耐震、ただし耐震補強済み
・広さ : 55㎡以上
・価格 : 物件のみで4550 万円を上限とする
・その他: 2 階以上(最初と変わらず)

「物件費用の上限を決めても、リノベーション費用のことも考えないといけないので、それぞれを考えるのが難しかったですね」と当時を振り返る奥様。

いくら安い物件でも、古くて過去にリフォームがされていなければ、その分リノベーション費用がかさんでしまうことがあり得ます。
逆に、価格が高めでも設備などが新しく、そのまま活かすことができたら、リノベ費用を抑えることができます。
重要なのは、全体の予算を考慮したコストコントロールです」とY様に説明する秋山。
それぞれの物件の状態によって実現可能な間取りや、リノベ後の総費用がどのくらいになるかを確認しながらご案内していきました。

さて、条件に合いそうな物件がいくつか見つかり、いよいよ内見です。
秋山同行のもと、荻窪、阿佐ヶ谷、八幡山の3物件を訪れたY様ご夫婦。
ところが、広さと新耐震の条件を譲歩したにもかかわらず、望むような物件ではありませんでした。

「玄関に入ってすぐ感じた印象が『狭い!』でした…うっそうと木立が窓にかかっていて、とても暗かった物件もありました。物件サイトの写真で見ると、悪くないように思えたんですけど」と旦那様。
「現実は甘くないよな…」。そう実感されたそうです。

 


 

↓次回へ続く
【物件探し編vol.5】とうとう物件決定!「場所はまさかの…!」

 


 

▼完成したY様ご夫婦の施工事例

リノベーション事例「光と風の通りみち」

 

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たとえ「頭金0」でも、まずは100万円、できれば250~300万円のお金を用意して住まい探しをスタートしましょう!!