中古戸建て探しのポイント⑤~ライフラインについて~

中古戸建て探しのポイント⑤~ライフラインについて~

公開日:2022.2.4 更新日:2022.8.1


>リノベーション事例「Time for us」|リノまま

前回までは、戸建ての「構造」「築年数」「サイズ感」「土地」についてお話ししました。

続いてチェックするポイントは、給排水・電気・ガス・TVやインターネット、電話などの「ライフライン関係」です。

どれもいつも当たり前のように使っているものなので見落としがちですが、公共の上下水や電気、ガスがきちんと家の前までひかれているかどうかは様々。

例えば2020年度末の時点では埼玉県の下水普及率82.4%、千葉県は76.1%といったデータもでています。(日本下水協会)

ライフラインをしっかりみておかないと、思ってもみなかったところで不便な思いをしたり、お金が余分にかかってしまったりするので、十分に注意しておきましょう!

 


目次

1. 上水道の「配管状態」「水道本管の種類」「引き込み管の口径」の確認を

2. 排水は下水道が整備されているかチェックしよう

3. 電気は分電盤や電気容量の他、電柱位置にも注意しよう

4. ガスは都市ガス?プロパンガスの場合もあるので注意を

5. TVアンテナの有無を確認しよう

6. インターネット・電話の環境も確認を

7. 最後に「越境していないか」確認しておきましょう

8. まとめ


 

1. 上水道の「配管状態」「水道本管の種類」「引き込み管の口径」の確認を


>リノベーション事例「壁紙×13」|リノまま

〇井戸水ではなく、上水道が整備されているか?

まずはじめに上水道が整備されているかどうか確認しましょう。

都市部でもまれに上水が無く、井戸水のエリアもあります。

上水道が整備されている場合は敷地の駐車場部分や、玄関の脇に「量水器」と記載された蓋があります。

内見時にチェックしてみましょう。

↑量水器はこのようなもの。

 

〇「配管の種類と状態」

次に「配管の状態」。

給水管の寿命は約25~30年前後で、築20年以上経過している中古戸建ての場合は給水管が鉄管などで錆びていたりするため、配管を全て更新する必要も出てきます。

最近では架橋ポリエチレン管など樹脂製のものを使うことがほとんどです。

物件購入前には「配管の状態」についても確認しておきましょう。

 

〇水道本管の種類と、給水の引き込み管の口径

前面道路に埋設されている水道本管は行政などが管理する「公設管」であることが多いですが、稀に私道などの場合は「私設管」である場合があります。

この場合は水道の引き込みをする場合に費用がかかったり、そもそも直接引き込むことができなかったりするので注意が必要です。

 

続いて上水の「引き込み管の口径」。

これはさきほどの量水器の蓋を開けると中に水道メーターがあり、口径サイズが記載されています。



↑量水器内のメーター

これは道路に埋設された水道本管から敷地内への引き込み管の口径を表していて、13㎜、20㎜、25㎜が一般的。最近の住宅では20㎜が主流となっていて、二世帯住宅の場合は25㎜が必要とされています。

古い住宅の場合は13㎜管ということも多くあり、水圧が弱く、20㎜にするために、本管からの引き込み直しが必要で費用が数十万円かかる可能性があります。

また、20㎜の水道メーターが付いていても、実際の引き込み管が13㎜というケースもあります。

仲介事業者に必ず確認しましょう。

さらに、まれに水道メーターが撤去されている場合もあり、その場合メーター設置に権利金などが必要な水道事業者もあるので注意が必要です。

 

2. 排水は下水道が整備されているかチェックしよう


※七尾市サイトより

続いては排水。まだまだ物件の中には、下水道が整備されていなくて浄化槽処理方式の地域もあります。

前面道路に汚水のマンホールがあるか、敷地内に汚水の最終枡があるかなど確認しましょう。

浄化槽処理方式の場合には、汚水や雑排水について浄化槽を設置して処理しなくてはならず、清掃・点検などのランニングコストも年間数万円程度必要で、撤去時にも費用がかかります。

浄化槽は敷地内の駐車場下などに埋設されていることが多いので合わせて確認しておくとよいでしょう。

 

 

 

 

3. 電気は分電盤や電気容量の他、電柱位置にも注意しよう

〇分電盤と電気容量

物件見学時に分電盤を開けてブレーカーの数や電気の契約内容を確認しましょう。

昔の住宅ではエアコンやキッチン周りが共通の回路ということも多く、30Aの契約になっていることもあります。

そのままではすぐにブレーカーが落ちて生活しづらいことになってしまいます。最近は家電製品の数も増えており、3~4人家族での目安は40~50Aが推奨です。(オール電化ではもっと必要)

40~50Aにすることが可能か?回路数が増やせるかどうか?も合わせて確認しておきましょう。

電気容量が上げられない場合には、電力会社に申請して、幹線の引き込み直しが必要な場合があり、費用がかかることになります。

 

〇電柱位置

電柱位置も、車の出し入れに邪魔なところにないか?将来的に建替え検討している場合に影響はないか?確認しておきましょう。

電力会社・電話会社と協議の上、電柱の移設ができる場合もありますが、費用がかかったり、移動に制限や条件がついたりすることもあります。

 

4. ガスは都市ガス?プロパンガスの場合もあるので注意を

地域によっては都市ガスではなく、プロパンガスを採用しているエリアもあります。

プロパンガスの場合でも、現在は都市ガスが前面道路に整備されていて、都市ガスに切り替えができる場合もあります。

ただ、ガス引き込みの費用が発生する場合もあるため、仲介事業者に良く確認しておきましょう。

 

5. TVアンテナの有無を確認しよう

物件見学時に見落としがちなのがテレビのアンテナ。

昔は屋根の上にアンテナをつけている家が多いので少し建物から離れて確認してみましょう。

最近では外壁につけるタイプのアンテナもあるので屋根にない場合は壁についていることもあります。


↑地デジ用 UHFアンテナ


↑BS/CSアンテナ


↑地デジ用 壁付けアンテナ

※引用(マスプロ電工サイトより)

大規模な分譲地などでは景観の為にTVアンテナを禁止していて、ケーブルテレビ経由で受信するCATV方式のところもあります。

CATVの場合には毎月数千円の費用が発生するため、アンテナ設置を希望するお客様もいらっしゃいますが、アンテナ設置の場合には10~20万円と費用がかかります。

 

6. インターネット・電話の環境も確認を

インターネットも今では光回線が当たり前ですが、中古住宅の場合は光回線でないADSLで利用されているケースがあります。

内見時に光回線の引き込みが可能か、そもそも光回線が利用できるエリアかどうかを確認しておきましょう。

 

7. 最後に「越境していないか」確認しておきましょう

給排水、電気、ガス、インターネットなど一通り確認してきましたが、最後に「越境」していないかも確認しておきましょう。

「越境」とは公共の道路からライフラインを自宅に引き込む際に、隣の方の土地を通って引き込まれていたり、逆に隣の方がライフラインを引き込む際に自分の土地の上や地下を通っていたり、といったものです。

整備された分譲地ではあまりないですが、

「給水管が隣地経由で引き込まれている」
「電気の引き込みが隣地の敷地の上を通っている」

ということも稀にあります。

現時点では問題がなくとも隣の方から管の撤去を求められたり、電気の引き込みルートの変更を求められたり、菅の老朽化の際にメンテナンス工事をしたくても隣の方の許可が得られなかったり、といったトラブルにつながる恐れがあります。


後々のトラブルを避けるためにも「越境」が無いか確認してみてください。

万が一、「越境」している物件を購入する場合には仲介事業者に確認して、越境先の所有者と覚書を取り交わすなどの対策をしておくと安心です。

 

8. まとめ


>リノベーション事例「ながく住まう」|リノまま

いかがでしょう?

普段なにげなく当たり前のように利用している「ライフライン」ですが、いざ戸建を買おう!となったら見ておくポイントも沢山あるし、奥が深いものです。

こういったポイントを丁寧に説明してもらえるパートナーと一緒に物件探しをすすめるようにしましょう。

 


 

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