リノベーションとリフォームの違いとは?「暮らし」が主語になるリノベーション
- 公開日:2013.6.13
- 更新日:2024.6.5
「リフォーム」と「リノベーション」って何が違うのでしょう?
そもそも「リノベーション」とは何でしょう?
「リノベーション」という言葉が一般的になってからどんどんその違いが曖昧になっていますが、実は大きく異なります。
「暮らし」が主語になっているのが「リノベーション」
結婚や出産、お子様の独立などをきっかけに「リフォーム」や「リノベーション」を考える方も多いことでしょう。
あなたが見直したいのは「暮らし」でしょうか?それとも「住まい」でしょうか?
「リフォーム」と「リノベーション」両者の違いや事例、費用、メリットやデメリットも通して自分たちにはどちらが向いているのかをじっくり考えてみましょう。
リフォームとリノベーション、「住まいをつくりなおす」という点ではどちらも同じです。似ている言葉のように思われがちですが、実は意味が大きく異なります。両者の違いを一言で伝えると「暮らし」が主語になっているかどうかです。これだけではなかなかピンとこない方も多いかと思います。
ここからは、リノベーションとリフォームの違いについて、誤解しやすいポイントもあわせて解説しますので詳しく見ていきましょう。「暮らし」が主語になるとはどういうことか、が少しイメージできることでしょう。
リフォームとは?
まずリフォームは、「きれいにする」、「設備の入れ替えなどの修復をする」、「営繕(えいぜん)」をすることです。つまり、住宅に長く住むことによって、老朽化したところをなおしたり、壊れた設備を交換したり、といった「元に戻す」イメージです。
従って、交換したい箇所、なおしたい箇所、といった「住まい」の「設備」や「部位」が主語になります。
リノベーションとは?
一方リノベーションは、「古くなった住宅を今のライフスタイルに合った住まいによみがえらせる」ことです。
つまり、古くなったもの、壊れたものを一旦取り除き、新たな機能を付加するという「新たに造りかえる」イメージです。 どんなふうに造り変えるか、には無数の選択肢があります。そのため、「今の暮らし」や「これからの暮らしの変化」を考えて、現在やこれからのライフスタイルにあった住まいを創造することになります。
これからの暮らしのためにどんな間取がよいか、どんな設備がよいか、お住まいのどこを変えれば暮らしやすくなるか、といった順番で考えていきます。だからこそ「暮らし」が主語になります。
【ケース別】リノベーションとリフォーム、どちらが向いている?
リノベーションとリフォームがそれぞれ異なる意味を持つことをご説明しましたが、そのどちらにもメリット・デメリットがあります。また、ライフスタイルや趣味嗜好によって向き不向きがあります。
リノベーションが向いている場合
リノベーションに向いているのは、家族構成の変化やライフスタイルに合わせて暮らし方そのものが変わる、変えたい、という方です。
- 出産を控えていて、子育てや家事をうまくできるようにしたい、家族のだんらんの時間も大切にしたい
- 子供が独立したので、夫婦のこれからの暮らしを充実させたい
- 働き方が変わってリモートワークが増えたので、家の中にいながらオン/オフを切り替えられるようにしたい
どれも住まいそのものよりも「暮らし」が主語になっている方々です。もちろん暮らしが変化する/変化させるには今のお住まいをリノベーションするだけでなく、新たにお住まいを購入した上でこれからの暮らしにあわせてリノベーションする、という方法もあります。
リフォームが向いている場合
リフォームに向いているのは、家の老朽化した箇所だけ修理をしたい方です。
- キッチン、トイレ、ユニットバス、洗面所が古くなったため、新しい設備に変更したい
- 畳をフローリングに変えたい
- 壁紙と床が剥がれてきたので、新しく張り替えたい
これらは「老朽化した設備」や「具体的に壊れた箇所」が主語になっていますね。
リフォームは、住み慣れた家の雰囲気を残すことができます。今の住まいが今の暮らしにぴったりと合っていて、大幅な改修をしたくないと思っている方にとって、リフォームは適していると言えます。
一方、一度リノベーションをして自分たちの暮らしに合った住まいをつくりあげた方が、気分転換に壁紙を貼りかえたり、子供部屋をつくるために間仕切り壁を追加したり、とリフォームをしながら暮らしていくケースも多いです。
リノベーションとリフォームの違いを一覧表で比較
リフォームとリノベーションの違いを比較表にまとめてみると以下のようになります。
〇リフォームとリノベーションの比較
リフォーム | リノベーション | |
最大のちがい | 「設備」や「部位」が主語 壊れたところ、老朽化したところをなおす | 「暮らし」が主語 現在やこれからのライフスタイルにあわせて住まいを新たにつくりかえる |
進め方 | 細かな設計は不要 | 細かな設計が必須 |
必要な時間 | すぐにとりかかれる | 時間がかかる |
必要なお金 | 内容次第 | 内容次第 |
住まいの性能アップ | 内容次第 | 内容次第 |
費用や住まいの性能アップはあくまで内容次第。必ずしも「リフォームだから安い」「リノベーションだから高い」というわけではないので注意!
最大の違いは「主語」の違いなので、進め方にあたっての「考え方」が変わってくる、ということになります。
リノベーションではどんなものであっても「暮らし」のことを考えるために準備の時間を要しますし、それらを住まいに反映させるための「設計」というプロセスが必要になります。その結果、内容によっては費用や性能にも違いがでてくる、ということです。
これらのちがいを以下で詳しくみていきましょう。
リノベーションとリフォームの工事の規模の違い
実はリフォームかリノベーションかというだけでは工事規模に違いはありません。
先にも述べた通り、リフォームは老朽化した設備の交換や古くなった箇所の修理が中心です。そのためリフォームは小規模の工事になることが多いです。壁紙を補修するだけ、トイレを交換するだけ、といった工事であれば費用も工期も小さくなります。
ただし、老朽化した箇所が多く、水回り設備は全て交換する、壁紙や床を全て貼り換える、間仕切り壁もたてなおす、といった「フルリフォーム」をするのであれば、工事の規模が大きくなることもあります。
一方、リノベーションは住まいに新たな価値を付加するような工事をおこないます。そのため基本的に大規模な工事になることが多いです。家族構成やライフスタイルによって間取りを大掛かりに変更したり、水回りなどの設備の位置や大きさを変更したりすることが多いためです。
ただし、住まいによっては間仕切り壁の位置をわずかに変更するだけ、扉などの建具を新たにつけるだけ、などで暮らし方が大きく変わることがあります。わずかな工夫、小さな工事でも暮らしが大きく変わるのであれば、それはれっきとした「リノベーション」です。
リノベーションとリフォームの費用の違い
ここまでみてきた通り、リフォームとリノベーションではそもそもの考え方が異なります。一般的には「リノベーションの方が高い」なんて言われていますが、お住まいの状態にもよるので一概には言えませんし、費用だけで比較するものでもありません。リフォームとリノベーションの費用の考え方の違いと相場についても触れながら解説します。
リフォームの費用
住宅リフォーム推進協議会の調査によると2023年度のリフォーム費用の平均は340万円ほど。一戸建てのリフォーム費用が約380万円、マンションのリフォーム費用が約300万と、当然ながら屋根や外壁などの改修対象箇所が多い戸建の方が高くなっています。
ただ、この手の調査では、実は「リフォーム」と「リノベーション」は区別されていません。どちらも「住宅の改修」であり、広義の「リフォーム」に含まれてしまうからです。こういった「平均値」には1000万円を超えるようなフルリフォームやフルリノベーションも、10万円程度の壁や床の補修工事もすべて含まれています。
小さな補修工事の場合は10万円前後でおさまることもありますし、キッチンやお風呂、トイレといった水回り設備の交換では数十万円から100万円以上かかることもあります。リフォームとはいえ、全ての設備を交換したり、床を全てはりかえたりすると1000万円近い金額になることもあります。あくまで費用は工事の対象箇所によってまちまちであることは頭にいれておきましょう。
一方、工事の目的と内容は依頼する前からはっきりしています。例えば「キッチンを交換したい」のであれば、「キッチン本体の代金+古いキッチンを取り外して破棄する費用+新しいキッチンを取り付ける費用+キッチン取り付け時に傷がついてしまう床や壁の補修費用」といった具合に工事費用の目安はたてやすいですし、各社の比較もしやすいです。
リノベーションの費用
先にも述べた通り、リノベーションの主語は「暮らし」です。理想の暮らしを実現するためにどんな設計をしてどんな工事をするかには無数の選択肢があります。
「家族が自然と集まるリビングにしたい」といった要望をぶつけたときに、どんな提案がでてくるかはリノベーション会社によって様々です。ある会社は間仕切り壁や廊下を無くして広いリビングに、という提案をしてくるかもしれません。別の会社は間仕切り壁についてはほとんど触れずにキッチンを交換してその位置を大きく変える、という提案をしてくるかもしれません。同じような要望を伝えても要望の詳細な内容や予算、その伝え方や受け止め方次第で様々なアイデアがでてきます。
従って、リノベーション費用は単純に目安をたてるのは難しいです。以下の費用相場を参考に「想定した予算額の中でどんなアイデアを出してもらえるか」を元に検討していくのがよいでしょう。
リフォームとの比較でいえば、こういったアイデアによって新しい価値を提案する「設計」という工程が入る分、同じような工事内容だったとしても、リフォームに比べリノベーションの方が費用がかさみます。
フルリノベーションの費用相場
マンションのリノベーションなど、内装を全て壊して一新する「フルリノベーション」を想定した場合、費用の相場は1㎡あたり税込16万円~22万円程度が目安になります。例えば70㎡のマンションの場合は1100万円~1500万円程度です。
一戸建てのリノベーションの場合はこれらに加えて、外壁や屋根などの補修が発生する場合もあるので、100~200万円ほど余裕をみておくとよいでしょう。
戸建の場合は広いので、1階2階あわせて100㎡の床面積だとすると1700万円~2400万円程度です。
部分リノベーションの費用相場
よく、リノベーション=住まいの内装を全て壊して作り直すフルリノベーション と誤解している方がいますが、そんなことはありません。ある特定の箇所だけ、といった部分リノベーションも「暮らし」が主語であれば立派なリノベーションです。
部分的なリノベーションについてはその内容に応じて千差万別です。おおまかなイメージとしては以下のように頭にいれておきましょう。
・200万円~400万円程度
間取りの一部変更、収納造作の追加など
※今の設備や間取りをできるだけ活かしながら、土間をつくる、リビングを広くする、
WICやワークスペースをつくる、といった要望について優先順位をつけながら対応していくイメージです。
・500万円~600万円程度
水回り設備の一部交換+間取りの一部変更など
※LDKに特化してキッチンの交換、位置の変更と間取り変更などを一通りおこなうとこのあたりの費用イメージになります。
・800万円~1000万円程度
水回り設備を一新+間取りの一部変更など
※床や壁の下地などは既存のものを活かしつつも床や壁は全体的にきれいにした上で、一部間取りの変更まで可能なイメージです。
リノベーション費用について詳しく知りたい方は以下の記事も是非読んでみてください。
⇒リノまま【知る・調べる】 マンションのリノベーション費用はわかりづらい?リノベ費の仕組みと相場
リノベーションとリフォームの進め方の違い
リフォームもリノベーションも住まいに工事をおこなってお引渡しする、という点では同じです。そのため大筋の進め方は似通っていますが、大きく異なる点もあります。両者を見比べてみましょう。
リフォームの進め方
問合せ→現地調査→見積もりの提出→打ち合わせ・契約→工事の実施→引渡し
設備の交換や修繕といったリフォームの場合、問合せ~見積もりの提出までの期間が短くなります。工事内容によっては現地調査と同時に見積りが提出されることもあります。打ち合わせ回数も少なく短時間で住むことが多いですし、工事期間も短めになります。問合せからお引き渡しまで1~2ヶ月でできてしまう場合もあります。
リノベーションの進め方
問合せ→初回ヒアリング→現地調査→初プラン・見積もりの提出→打ち合わせ(3回程度)・契約→工事の実施→引渡し
リノベーションでは「どんな暮らしがしたいか」「今の暮らしの中でどんな不便を感じているか」といったヒアリングが非常に重要です。そのため、問合せてからすぐに見積もりを提出することはできません。まずじっくりお話をきいて、現地をみて、そこからお客様のご要望に応じた提案を作成していきます。そんなプランも1度で全て決めることは難しいので打ち合わせを繰り返しながら内容をつめていきます。
そうするとリノベーション工事を始める前の打ち合わせだけで2ヶ月程度、工事に2~3ヶ月程度の期間を要するため、トータルでは4~7ヶ月程度かかってくるのが通常です。
色々なリノベーション会社の提案を見比べてから進めていく場合はお客様自身が検討する時間や各社の提案がでてくるのを待つ時間も必要です。
このようにリノベーションとリフォームでは実際の工事にとりかかる前の工程に大きく違いがあるのです。
リノベーションとリフォームの住まいの性能の違い
一般的に住宅性能とは、断熱性、気密性、耐震性、省エネ性、防火性、防犯性など、家の性能のことを指します。
工事規模と同じようにリフォームかリノベーションかというだけではどちらが住宅性能が向上するか、はわかりません。
断熱リフォーム、耐震改修、省エネリフォームといった言葉がある通り、たとえば窓を改修するだけ、戸建てなどの耐震補強をするだけ、といった工事であればリフォームにあたります。ライフスタイルの変化にあわせて住まいをガラっと変えるのと同時に断熱改修もしてしまうのであればリノベーションにあたります。
リノベーションとリフォーム 結局何が違う?
ここまでみてきたように、工事規模や住宅性能、費用といった点だけで、単純に「リフォーム」と「リノベーション」を区別することはできません。
あえて違いを明確にあげるとすれば、以下の2点です。
- ライフスタイルにあわせて住まいを変える
- そのため、これからの暮らしのことをじっくり話した上でしっかりプランを作成する「設計」が必要
「リノベーション」の方が「設計」という工程が入る分、時間と手間は確実にかかってきますし、すぐに工事に入ることはできません。設備交換、壁紙の補修といったリフォームであれば、スケジュール調整と簡単な打ち合わせだけですぐに工事に入ることができます。
まだリノベーションという言葉が一般的になる前から大規模なリフォームに関してはこのようにじっくり話しあいながら対応していたリフォーム会社も数多くあります。逆に単なる修繕工事を聞こえがよいから「リノベーション」と謳っている例もあります。そのため「リノベーション会社」か「リフォーム会社」か、といった区分けもあまり意味がありません。
呼称にまどわされず、「これからの暮らしをどうするか」をじっくり話し合う過程があるかどうか、で両者を区別するようにしましょう。
リノベーションのメリット
ここからはリノベーションのメリットをみていきます。メリット・デメリットは「何と比較するか」でとらえ方が大きくかわってきますので、それぞれの内容もしっかりみておきましょう。
自分たちの暮らしにあわせた快適な住まいにできる
リノベーションの最大の魅力は「暮らし」が主語になっていることにつきます。注文住宅と同じように、自分たちの理想の暮らしにあわせて、リノベーション会社の担当者と話しあいながら自由に設計をすすめられます。
「自分らしくつろげる暮らし」には無限の価値があります。1日は誰も同じ24時間しかないのにもっともっと豊かに感じられるかもしれません。
注文住宅よりも工期が短く住む
リノベーションは新築の注文住宅と比べて工期が短いです。新築と違い建物は既に存在するため、内装の工事のみで完成するからです。例えば、新築物件が建つまでの期間は8〜15ヶ月程度です。リノベーションの施工期間は4〜7ヶ月程度で済むため、新築物件に比べてはやく思い描いた暮らしを送ることができるでしょう。
物件の選択肢が豊富
新たに引っ越しをする家をリノベーションする場合、完全新築で家を建てるより物件の選択肢が豊富にあります。よい立地に建っているけれども内装が気に入らなかったり、築年数が相当古かったりしても、リノベーションをすれば解決するのです。
新築を建てるよりもお得
マンションも戸建も新築のお住まいは高騰しています。中古住宅を買ってリノベーションする、あるいは今のお住まいをリノベーションする、といった選択肢をとる方が総額の費用をおさえることができます。
リノベーションのデメリット
もちろんリノベーションにもデメリットがあります。ほとんどが「自分たちだけの暮らし」にぴったりあった住まいをつくろうとしていることに起因します。こんなデメリットを許容できるかどうかからも自分たちがリノベーションに向いているかどうかがわかるかもしれません。
物件の資産価値は高まるとは限らない
リノベーションをしても物件の資産価値は高まるとは限りません。マンションも戸建も物件価格は主に築年数、駅からの距離、広さによって決まってきます。もちろんきれいな内装になっていた方がいざという時に高く売れる可能性が高まるのは事実です。でも、リノベーションの主語はあくまで「暮らし」です。あなた自身の暮らしにぴったりあった間取りやデザインにした住まいが他の方の嗜好とあうかどうかはわかりません。
逆に資産性を考えていざというときに売りやすい間取りやデザインにするのであれば自分らしくリノベーションするという本来の目的からは離れてしまいます。
住めるまでに時間がかかる
リノベーションは、前にも述べた通り、設計や工事に時間がかかります。注文住宅を建てるよりは短いとはいえ、最初に問い合わせてから住むことができるようになるまでに要する期間は4〜7ヶ月程度です。その間住む場所がない場合は、仮住まいを探す必要もあるでしょうし、新たにお住まいを購入する場合には今の家賃とローンのお支払いの2重払いの期間ができることもあります。
すぐに住みたい、という方は新築マンションや建売住宅、リノベーション済みマンションといった「完成品」を購入する方がよいでしょう。
リノベーションでできること/できないことに注意が必要
リノベーションの工事でも建物の構造やマンションのルール、法規制などによってできないこともあります。今のお住まいや購入するお住まいで希望のリノベーションが本当にできるかどうか、は事前にプロの目でしっかり見てもらう必要があります。
リノベーションのできること/できないことについては以下でしっかりポイントをおさえましょう。
⇒リノまま【知る・調べる】リノベーションで「できること」「できないこと」を一覧表で解説
ローンの金利が高くなりやすい
お金を借りてリノベーションをする場合、住宅ローンを使う場合とリフォームローンを使う場合があります。住宅ローンは低い金利で長くお金を借りることができるのに対して、リフォームローンでは金利が少し高く、借りられる期間が短くなります。
ただ、住宅ローンをつかってリノベーション費用を借りる、「リのベーション一体型住宅ローン(リフォーム一体型ローン)」を利用するためには一定の条件を満たす必要があります。うまく住宅ローンを活用できないと毎月の支払額が高くなってしまうことがあるので注意が必要です。
リノベーションのローンが気になる方は以下の記事もあわせてお読みください。
⇒リノまま【知る・調べる】「リノベーション一体型ローン」ってなに?「リフォームローン」ってなに?それぞれのメリットとデメリット
完成形がイメージしづらい
注文住宅と同じように、リノベーションも内装をガラっとかえてしまうため、完成形をイメージするのは難しいです。単に設備を交換するだけといったリフォームや「完成品」の実物をみて住まいを購入する新築マンション、建売住宅、リノベーション済みマンションなどと比べるとデメリットになります。
リノベーションの事例
いろいろと述べてきましたが、リノベーションを理解するにはやはり事例をみるのが一番です。どんなお客様がどんな風な暮らしに憧れてリノベーションをはじめたか、その結果どんな住まいでどんな暮らしが実現したか、リノままのマンションリノベーションや戸建てリノベーションの事例を通してご覧ください。
心も身体も整う住まい
ご結婚を機に新居を探しはじめたご夫婦の事例です。
将来を考えて、お子様のためのお部屋が可変できる作りに設計しました。また、ご夫婦ともに在宅ワークをしているため、距離感を持たせた2つのワークスペースを用意したことも特徴です。
家の中で、くつろいでリラックスをしたり、安心して仕事をしたりできるようにベージュ、グレー、白の3色に絞ったナチュラルな空間となっています。
「離れ」のあるちょうどいい暮らし
リビングから離れた場所にワークスペースを設計しました。旦那様が在宅ワークをする中で、奥様は日中家で過ごすことが多いため、お互いが快適に過ごせる間取りにする必要があったからです。
リビングから少し離れた場所に「出勤」するという感覚。家の中でプライベートと仕事の切り替えがしやすい間取りに仕上がりました。
⇒リノまま【リノベーション事例】「離れ」のあるちょうどいい暮らし
時がはぐくむアンティークな住まい
所有するアンティーク家具に合わせた内装を希望するお客様。リビングは、ホワイト塗装で仕上げて、キッチン設備は、ブラックに統一したことにより重厚感がある落ち着いた雰囲気になっています。
リビングダイニングは、ダイニングとお部屋の仕切りをなくし開放的な空間に生まれ変わりました。プライベートを確保したい場合は、オリジナルの引き戸を使って距離感を保てるのが魅力のひとつです。
⇒リノまま【リノベーション事例】時がはぐくむアンティークな住まい
Our Original
新築よりは手ごろに、好みのデザインにできる「中古戸建て+リノベーション」を選んだお客様のお住まいです。
自分たちにとって「使いやすくかっこいい」を目指したオリジナルの造作キッチンや自然光をとりこむ工夫をした天窓や階段など、明るく開放感があるお住まいになりました。
リノままの施工事例ではお客様の暮らしの変化をテーマにリノベーションの魅力をつたえています。
コチラから是非ごらんください。
リノベーション会社の選び方
「リフォーム」と「リノベーション」の違いは「暮らし」が主語になっているかどうか、おわかりいただけましたでしょうか?
ここまで述べてきた通り、特にリノベーションでは工事を始める前のステップが非常に重要です。どれだけお客様と担当者が本音で話をしてきたか、担当者がどれだけしっかり現地調査をしてきたか、その結果をいかにプランに落とし込むか、といった準備が成否をわけます。
現在では大手住宅メーカ系企業、リノベーション専門会社、リノベーション済みマンションの販売会社など多様な会社が「リノベーション」を提供しています。システマティックに抜け漏れなく打ち合わせを進めていく大手の会社、手作りでじっくりと話しをしながら進めていく小さな会社、それぞれに違った良さがあります。
また、先に述べたように「どれだけお客様と担当者が本音で話ができるか」には相性もあります。自分たちにとってどの会社と、どの担当者と進めるともっともよい「準備」ができそうか、を考えて会社選びをすすめていきましょう。
みなさんがリノベーションで豊かな暮らしを送る日がくるのを願っています。
リノベーション会社の選び方にお悩みなら以下もしっかりお読みください!