マンションのリノベーション費用はわかりづらい?リノベ費の仕組みと相場

マンションのリノベーション費用はどのくらいかかるかわかりづらいもの。まずは一般的な相場をもとに「いくら位でどんなことができるか」を頭にいれておきましょう。それに加えてどんな要素でリノベーション費用が高くなる/安くなるかがわかればイメージしやすくなります。

ここではリノままの施工事例や費用のこともまじえつつ、リノベーション費用の相場や基本的な考え方をまとめてみました。

高原太郎

[著者]

高原太郎

宅地建物取引士。映画館勤務を経てリノベーションへ。リノままの一員として多くのお客様の住まいづくりに関わる。

著者の詳しいプロフィール

1 リノベーションとは?

「リノベーション」という言葉が広くうたわれるようになって10年近くになります。今やすっかり一般的になった「リノベーション」という言葉ですが、逆に広く使われすぎてどんなことなのかよくわからなくなっていませんか?「リフォーム」と「リノベーション」の違いをもとに改めておさらいしましょう。

  ・「リフォーム」:古くなったもの、壊れたものを「修繕」する
    →元々の機能をとりもどすイメージ

 ・「リノベーション」:古くなったもの、壊れたものを一旦取り除き新たな機能を付加して生まれ変わらせる
   →新たに造りかえるイメージ

「新たに造りかえる」というイメージなので、「リノベは魔法」なんて言葉もでてきます。ただ1点だけ、誤解してほしくないのは、「リノベーション」=「内装のすべてを壊してつくりなおすスケルトンリノベーション」ではない、ということ。

すべて壊して作り直すと費用も期間もたくさんかかります。でも一部だけに特化する、まだ使えるものはそのまま使う、といった工夫もできるのが「リノベーション」です。

内装をすべて壊して作り直す「スケルトンリノベーション」はいわば内装版の「注文住宅」といったイメージですが、それだけではなく、リフォームに少しアイデアや工夫を加えて暮らしやすさを実現する「部分リノベーション」なんて方法もあります。

「自分らしく住まう」ために今の住まいの何かを変える、そのためには無数の選択肢がある、それが「リノベーション」です。

リノベーション事例【暮らしの景色】

1-1 リノベーションとリフォーム かかる費用は違う?

「リフォーム」は、「修繕」のイメージなので、費用の目安は立てやすいです。

例えば、「キッチンが古くなったから交換する」ということであれば、キッチン本体の代金+古いキッチンを取り外して破棄する費用+新しいキッチンを取り付ける費用+キッチン取り付け時に傷がついてしまう床や壁の補修費用、といった具合に考えていけます。

でも無数の選択肢がある「リノベーション」では、「どんな新しい価値をもたせるか」で費用は大きくかわってくるからです。「新しい価値」を付加する分、「リノベーション」では新たに間取りを設計する、という工程も必須になってくるので、単純に何かなおす「リフォーム」よりは費用がかさむことが殆どです。

2 マンションのリノベーション費用に影響するポイント

ではマンションのリノベーションを考えるとき、どんなポイントが費用に影響するのでしょう?当たり前のことですが、基本は以下です。

 ・工事の対象面積が広ければ広いほど、費用がかかる
 ・見えないところの工事も必要になってくると、費用がかかる
 ・高い素材や高い設備などを使おうとすると、費用がかかる
 ・アスベストなど有害物質の使用されている可能性のある物件の場合、除去や破棄の費用がかかる

ではこれらの原則が、皆さんが検討する物件のどんなポイントに影響してくるのかをみてみましょう。

2-1 物件の広さ

当然ですが、広い物件であれば、工事が必要な面積も広くなります。広くなればなるほど、資材も必要になれば、作業するための職人さんの人工も必要になります。

従って、これから物件を探す方は必要以上に「広い」物件にしない、というのはとても重要です。広すぎるとリノベ費だけでなく、マンションの管理費・修繕積立金といった管理組合に支払うお金や固定資産税などの税金など、いろいろな費用が余分にかかってしまいます。 広い物件でリノベーションしたいけど充分に費用がないといった際には、予算に応じて、どうしても拘りたいリビングは「リノベーション」で、他の部屋は壁紙を貼りかえる程度の「リフォーム」」にして費用を節約する、なんて方法も有効です。

2-2 間取や内装のデザイン

これも工事の範囲のお話と重なるのですが、当然ながら壁がたくさんあると資材も職人さんの作業量も多くなります。扉などの建具や、ロフトや造り付けの棚・家具などのいわゆる「造作」がたくさんあると資材も職人さんの作業量も多くなります。

なので、「壁があまりない」「建具もあまりない」「棚・家具などをあまりつくらない」といった間取や内装にすることでリノベーション費用は節約できます。

キッチンを造作にしてつくりこんだリノベーション事例【Our Original】

2-3 物件の階数

必ずしも階数の上下だけではないのですが、単純に「資材や設備の搬入に苦労する」物件はリノベーション費用がかさみがちになります。

例えば、エレベーター無しのマンションの上階で工事をおこなう場合などは、資材の搬入のための人員を余分にいれないといけなくなります。またタワーマンションなどで特殊な搬入搬出ルートになってしまい手間や時間がかかる、といったケースでもリノベーション費用が余分にかかる場合もあります。

2-4 物件のエリア

意外と重要なのは物件のエリアです。家賃の相場がエリアごとに異なるように、賃金がエリアごとに異なるように、工事の作業をおこなう職人さんの人工代もエリアによって変わってきます。

特に東京23区内などでは工事の作業時に必要になる駐車場代が高くつくので、その分リノベーション費用も膨らみがちです。

また、リノベーション会社はそれぞれ得意な「施工エリア」があります。施工エリア外でも対応してもらえることはありますが、「遠方料金」といった形で追加料金をもらった上で工事をする、という会社もあります。施工エリア外の工事では移動コストがかかってしまうからです。

リノベーションにあたっては、できるだけ対象物件の所在地の近くにあるリノベーション会社にお願いする方が無難です。

2-5 物件の築年数

築年数が新しい物件や、状態のよい物件であれば、既存の設備や床・壁の下地などをいかしながらリノベーションすることで費用をおさえることも可能です。

ただ、築年数40年、50年といった物件の場合は、この先長く暮らしていただくために給水管や排水管といった配管や電気配線なども全てやりなおした方がよいケースが多く、リノベーション費用がかさみがちになります。

2021年より規制が強化されて、より厳密な対応が求められるようになったアスベストに関しても、古い物件の方がリスクは高くなりがちです。飛散しやすい形でアスベストが使用されている物件の場合は、その除去や処分で100万円以上余分に費用がかかることもあるので要注意です。物件をこれから購入する方は特に注意しておきましょう。

リノベーションではこのように躯体だけの「スケルトン」状態からつくりなおすことも

3 マンションのリノベーション費用の相場をご紹介

それでは、いったいマンションのリノベーションではどのくらいの費用がかかってくるのでしょうか?

東京でのフルリノベーションの費用相場は1㎡あたり税込16万円~22万円程度が目安になります。昨今の物価の上昇や職人さんの人工代の上昇に伴ってこの相場はじわじわと上がっていく傾向にあります。なので、リノベーションするなら早めに進めた方がよいかもしれません。

4 間取とリノベーション費用

物件探しをはじめるときに、2LDK。3LDK、4LDKと、間取りから選ぶ方はまだまだ多いのでは?

でも「中古を買って、リノベーション」では買った物件をリノベーションして間取をつくりかえてしまうのが前提です。「リノベーション前」の物件の間取りをみても実はあまり意味がありません。同じ間取でも広い物件であれば、資材や人工代が多くかかるのでリノベーション費用は膨らみます。リノベーション費用を考える上では間取りよりも物件そのものの「広さ」の方がずっと重要なのです。

従来のマンションは3LDKを中心に限られたスペースを細かく区切って家族の方それぞれのお部屋を確保する、といった間取が中心でした。

リノベーションを進める方はこういった既存の間取りに不満を感じる方が多く、「広いLDK」を求めて、お部屋の数自体は減らす方が沢山いらっしゃいます。

以下にコロナ禍以降、リノままのマンションのフルリノベーション事例として公開しているものをまとめてみました。

〇コロナ禍以降のリノままのリノベーション事例サンプル

 築年数広さ間取
リノベ前
間取
リノベ後
 部屋以外のスペースリノベ費
(税込)
㎡あたりの
リノベ費
A1871㎡3LDK2LDK +WTC+土間1,309万円18.4万円
B2076㎡3LDK3LDK +WIC936万円12.4万円
C2568㎡3LDK1LDK +小上がり+土間1,271万円18.7万円
D1375㎡4LDK3LDK +WIC806万円10.7万円
E3765㎡3LDK3LDK +WIC+土間1,398万円21.5万円
F2769㎡3LDK2LDK +WIC+土間1,357万円19.8万円
G1859㎡2LDK1LDK +ワークスペース1,509万円25.7万円
H2371㎡3LDK2LDK +WIC+土間1,223万円17.3万円
I1373㎡3LDK3LDK +WIC+土間2,098万円28.9万円
J2171㎡3LDK3LDK +WIC+SIC1,424万円20.2万円
K2974㎡2LDKワンルーム +ロフト+WIC1,152万円15.7万円
L1765㎡3LDK2LDK +WIC+SIC1,280万円19.9万円
M1981㎡4LDK3LDK +WIC1,021万円12.7万円
N2462㎡2LDK2LDK +WIC1,137万円18.4万円
O3777㎡3LDK3LDK +WIC+SIC1,514万円19.7万円
P1666㎡3LDK2LDK +WIC1,238万円18.8万円
※WTC:ウォークスルークローゼット WIC:ウォークインクローゼット SIC:シューズインクローゼット 

いかがでしょう?これをみると以下のようなことが言えます。

・リノベーションでは元の間取りより部屋数を減らす方が多い(3LDK→2LDK、3LDK→1LDKなど)

・リノベ後の間取りではウォークインクローゼット、シューズインクローゼット、土間、ロフト、小上がりなど、
それぞれの暮らしやすさにあわせて、いわゆる「部屋」とは違ったスペースの使い方をしている
(なので一概に「間取り」では表現できない)

・リノベーションの内容によって㎡あたりのリノベ費も大きくバラつきはあるが、平均すると税込20万円前後

上記の表の中にあるBとDのふたつの事例は1000万円を下回るリノベーション費用になっています。これらの物件では状態のよかった箇所などで既存のものをうまく利用したり、部屋を仕切る間仕切り壁などを生かしたりしながら、内装の見た目は全て変わったように仕上げています。お部屋だったところをウォークインクローゼットにする、お部屋とお部屋の間に扉をつける、など、節約しながら間取を変える、という方法をとることも可能です。

フルリノベーションを希望する方は相場のリノベ費「1㎡あたり税込16~22万円」を頭にいれつつ、リノベ会社に節約のためのアイデアなんかも相談してみるとよいでしょう。

5 【予算別】リノベーションができる範囲

リノベーションは内装全てを一新するフルリノベーションだけでなく、どうしても気になるところだけを変える「部分リノベーション」という方法もあります。

部分リノベーションはご希望の内容によってできることが大きく変わってきます。

目安になるのはキッチン、お風呂、洗面、トイレのいわゆる水回り設備を標準的な商品に全て交換した場合300万円程度になる、というポイント。

65㎡で考えるとフルリノベーションの場合は㎡あたり税込20万円くらいなので、

 65㎡×20万円/㎡=1300万円

そのうち300万円程度が水回り設備の交換です。水回り設備交換以外では1000万円くらい費用がかかっている、というイメージです。

部分リノベーションでは設備の交換をどの程度含むのか、設備以外の工事箇所がどのくらい発生するのか、を組み合わせていくと金額感がつかめます。

それでは65㎡のマンションを想定しつつ費用別にどんなことができるのかをみてみましょう。

リノままでの66㎡のマンションのリノベーション事例【”家族思い”な快適ハウス】

5-1 200~400万円前後

築年数の新しい物件や、リノベーション済みマンションを購入した方が、費用はあまりかけられないけど「どうしてもここだけは変えたい」といった際におすすめです。

〇例1 収納追加! リノベ費 約200万円

・各部屋にどうしても欲しい収納をたくさん追加
・ウォークインクローゼットの中を使いやすく大改造等

〇例2 リビング重視 リノベ費 約400万円

・キッチンの設備はそのままで向きを変更
・洋室をつぶしてリビングを広く
・ファミリークローゼットを新規追加 等

〇例3 リビング重視 リノベ費 約300万円

・間取りを変えてLDKを広く
・LDKは壁も床もキレイに 等

どうですか?特定のスペースに特化して間取りをかえたり、床や壁をきれいにしたり、といったことは結構できちゃいそうですね。

5-2 500~600万円

500~600万円の予算では上記の間取りの一部変更に加えて、水回り設備も一部交換する、といったことまで可能です。

例 リビング重視

・キッチンをお気に入りのものに変更
・リビングの間仕切りを取り払って広々空間に
・オリジナルの造り付けの棚を沢山追加
・リビングの入り口扉をオシャレに変更

5-3 800~1000万円

キッチン、お風呂、トイレ、洗面といった水回り設備を標準的なグレードで全て交換すると300~350万円といった費用感になります。

800~1000万円の予算があれば、こうった設備の一新に加えて、床や壁を全体的にきれいにしたり、一部間取りを変更したり、といった形で「見た目はフルリノベーションに近い」工事も可能になります。大がかりな水回り設備の移動や間取りの大きな変更を伴わなければ想像以上に色々なことができます。

例 セミスケルトンリノベーション

・水回りの設備を一新
・床や壁の下地は既存のものを利用
・間仕切りを一部変更してリビングを広く
・ウォークインクローゼットを新設
・間取りを変えないところも壁紙は貼り直し

5-4 1200万円~

お部屋の内装をコンクリートの箱状態の「スケルトン」にしてゼロからつくりなおす、スケルトンリノベーションができる費用感です。

見えないところですが、漏水・漏電といったトラブルがおこさないためには重要な給水管や排水管の更新、電気配線の更新、といったところもばっちり対応可能です。

床も壁もゼロから作り直すので、建物の構造上の制約さえ除けば、比較的自由に間取りを変えることもできます。

例 スケルトンリノベーション

・水回りの設備一新
・給排水管、電気配線の一新
・水回り設備位置の移動
・間取りの変更

6 マンションのリノベーション費用の内訳とは?

6-1 リノベーションの見積書の見方

リノベーションの見積書は見慣れないとよくわからないことだらけです。会社によって作り方は異なりますが、基本的な構成は以下のようになっています。

・工事全体に必要なもの(工事管理費や養生など)
・既存のものを壊すための費用(解体費など)
・壊したものを捨てるための費用(産廃処分費など)
・大工による工事の作業費
・造り付けの家具やロフトなどの特殊な工事の作業費
・上記のために必要な材料費(木材、フローリングなど)
・タイル、壁紙、左官工事などの職人による工事のための作業費
・上記のために必要な材料費(タイル、壁紙、モルタルなど)
・水回り設備の設備代金
・上記設備を設置するための作業費
・電気配線をおこなうための作業費
・電気工事のための材料費(電線、スイッチ、照明など)
・ガスの工事費
・給水管や排水管の工事費・材料費

細かい項目が並んでいますが、それらは別個に成り立っているものではなく、お互いに影響しあっている、という点には注意が必要です。

例えば、「やっぱりキッチンを新しいものに交換したい」といって追加費用を計算するには、単にキッチンの設備代を追加するだけ、というわけにはいきません。

・既存のキッチンを取り外す作業
・新しいキッチンを取り付ける作業
・上記の際に壊れてしまった床や壁を補修する作業
・上記の際に発生した廃棄物を捨てる費用

といった作業がプラスになるので、リノベーション費用も複雑に変わってきます。

何か一つの作業を追加する/やめる、といった際には他にどんな影響が出るのかも考える必要がある、ということです。

また、会社間で見積もりを比較する際は、どんな費用をどの項目で見込むか、というのは会社によってそれぞれ異なります。「設計料」「助成金などの対応のための手数料」などは、無料の会社もあれば、別途費用が必要になる会社もあります。大工工事、電気工事といった一見同じ項目でみてもそれぞれ会社ごとに含まれている内容や定義が異なりますし、それぞれの会社の得意・不得意もあります。

例えば単純に電気工事だけで2社比較してどちらが高いか、どちらが安いか、をみてもあまり意味がありません。電気工事の見積もり額が安い会社は別の項目は他の会社よりも高くなっているかもしれません。

以上からいえるのは、単に見積書にある項目や単価の金額や他社との金額比較だけで会社を選ぶと大きな失敗につながる、ということです。

重要なのは、

・見積書でわからないことがあったときに丁寧に説明してくれる会社かどうか
・その会社の得意なところは何かをしっかり伝えてくれて判断しやすいように説明してくれる会社かどうか

といった点です。

リノベーションでは、いざ解体工事をしてみたら予定外のところにコンクリートの塊があった、配管が思ってた以上に老朽化してた、など想定外のことが起きるケースがしばしばあります。状況によっては設計プランを変更する、料金が追加になる、といったこともあり得ます。そんなときにはお客様とリノベーション会社が一緒に協力しながらよい方法を解決していく必要があります。

そうでないといくら見積書がよくできていても費用が余分にかかったり、思うような仕上がりにならなかったり、と「こんなはずじゃなかった」なんてことになりかねません。

見積書は細かい金額を見る以上にそこにこめられたリノベーション会社の想いを通して、信頼できるパートナーかどうかを見極めるようにしましょう。

7 マンションのリノベーション・費用で失敗しないコツ

どうでしょう?やっぱりリノベーション費用ってわかりづらい、って思いませんか?

それもそのはず、マンションと言えどもどれひとつ全く同じ物件はありませんし、どんなことをやりたいか、といったお客様の希望もまちまちで全く同じ内容の工事はありません。

なので、「リノベーション業者から出てきた細かな価格を比べる」という形ではうまくいきません。あくまで自分発で「お客様自身が使える予算を明確にする/お客様自身がやりたいことを明確にする」という形で、自分たちの意思をリノベーション会社に伝えた上で、できるかできないか、を聞いてみるところからスタートするのが一番です。

特に物件探しとリノベーションをワンストップで進める予定の方は物件が決まってからではリノベーション会社を別の会社に切り替えるような時間的な余裕は殆どありません。物件探しが始まる前の段階からリノベーションの希望内容や予算のイメージをしっかり伝えた上で、パートナーとなる会社が誠意をもって説明してくれるところかどうか、その会社が出してくるリノベーション費用が信頼できそうかどうか、を判断しておくようにしましょう。

以下にリノベーションの費用で失敗しないための注意点を2点ほどあげてみます。

7-1 担当者にきちんと予算を伝える

しっかり予算を伝える、というのが最初の重要なポイントです。先に予算を伝えるとたくさんオプションをつけた高い金額の提案をされるのではないか、なんて不安を感じてしまう方もいらっしゃることでしょう。もちろんリノベ会社によってはそういった不誠実な対応をするところもあるかもしれません。

でも、予算を伝えたからといって、その金額でリノベーションの契約をしなければならないわけではありません。もっと安くしようとするとどんな方法があるのか、その場合にどんなリスクがあるのか、といった質問を重ねていくと、そのリノベ会社が信頼できるパートナーかどうか、が見えてきます。

何より、よいリノベーション会社はお客様の予算の範囲内で最大限できることを実現してくれようとアイデアを絞りだしてくれるものなので。

7-2 リノベーションしたいポイントに優先順位をつける

リノベ会社がプランをつくるには、「どんなことをしたいか」「どんな暮らしがしたいか」「今の暮らしのどんな不満を解消したいか」といったお客様自身の「意志」が不可欠です。

リノベ会社の担当者はプロですので、お客様自身は建物や建材、設備のことはわからなくても大丈夫。「こんな暮らしがしたい」といった想いを伝えたときに、担当者が「だったらこんな風にリノベーションしたらよいですよ」「こんな素材や設備が使えますよ」と提案をしてくれます。

そんな提案をききながら、自分たちが思っていたことをうまくプランに反映してくれそうかどうか、自分たちが思っていることと方向性があっているかどうか、がリノベ会社の担当者との相性をみるためには有効です。

ただ、リノままにいらっしゃるほぼ全てのお客様が最初の時点でのご要望をすべて詰め込むと予算オーバーになります。「こんなことをしたい」といういろいろなご要望には「どうしてもやりたいこと」と「できそうならやりたいこと」といった具合に優先順位をつけておきましょう。

ご要望と優先順位がはっきりしていると、リノベ会社も提案がしやすくなります。同時にお客様自身が2~3社のプランを比較する際にも自分たちにあっている会社かどうかの判断もしやすくなります。

リノベーションのプランはそれぞれ会社ごとに全く異なったものがあがってきます。単純に金額だけで比較するのではなく、優先順位の高いご要望がしっかり反映されているか、もあわせてみていくことで、リノベーション会社選びの失敗を減らせます。

7-3 しっかり話をきくリノベーション会社は2~3社に絞る

ここまでみてくるとやはり実際に見積が出てきたり、物件探しをはじめたりする前の検討がとても大切です。

多くの会社のショールームをみたり、担当の方に会ってみたりして、雰囲気を感じることはとても大切なですが、具体的なリノベーションプランや物件探しといったステップに進む「前」に検討する会社を2~3社に絞り込むようにしましょう。

お客様自身がしっかりした検討をするためには各社の提案や説明の「裏側」を見極めないといけません。7~8社といった多くの会社で検討をすすめようとするとどうしてもお客様自身の負担が大きくなります。見積書の表面的な単価だけで判断してしまったり、各社に伝える内容が異なってしまったり、と適正な検討ができなくなってしまい寧ろ失敗を助長してしまいます。

リノベーションはお客さまとリノベーション会社との「共同プロジェクト」といわれるように、お互いに「できること/できないこと」「やりたいこと」「かけられる予算」などをはっきり伝えられる関係性が築けているとうまくいくものです。

一見安そうにみえるけど工事の質がひどかった、後で追加料金が沢山かかってしまった、なんてことにならないように、多くの会社をみた上で、最後にリノベーション会社を決めるときには2~3社だけをじっくりみて選ぶようにしましょう。

8 リノままのリノベーション事例から見る!費用の目安

リノままではフルリノベーションの費用の目安を1㎡あたり税込20万円程度としてご案内しています。またWebサイトの施工事例に表示している金額は全て税込金額にして、他に追加費用はかからない総額を表示させていただいています。

他の会社さまと比較する際には

・税込の金額表示になっているかどうか
・表示金額以外に設計料などの費用がかかるかどうか

を確認するようにしてみてください。

リノベーションは1000万円を超えることもしばしば。もし税抜で「1000万円」だったとしても税込にしたら「1100万円」と100万円も高くなってしまいます。

実際にお客様に支払っていただく金額はあくまで「税込」なので、最初から税込金額でみながらご自身のご予算と見比べていただくのが一番です。

また、会社によっては設計料を別途請求するといったケースもございます。実際工事を進める際にかかる費用がしっかり網羅されているかどうか、も必ず確認しておきましょう。

暮らしが変わった人
リノベーション事例【趣味を飾る大人の隠れ家】

例)73.16㎡ 1152万円 「趣味を飾る大人の隠れ家

リノままでは床や壁の下地など、既存のものが利用できそうな箇所はうまくそれらを活用してリノベ費をおさえることをお薦めしています。

もちろん結露があったり、老朽化がはげしかったり、といった際には下地についても全て交換することをお薦めします。それぞれお部屋の状態をみながら判断してご提案している、というもので、私たちはセミスケルトンリノベーションと呼んでいます。

専門的な判断を要するので、経験豊かな設計士でないとなかなか対応できませんが、こうった提案をすることで、うまくいけば100万円程度のリノベ費の節約が可能です。

上記の施工事例では、3LDKをロフト付のワンルームに大胆に間取り変更していますが、こういった工夫を重ねて費用をうまくおさえています。

リノまま【知る・調べる】本当にスケルトンにする必要ある?リノベ費と工期を節約できる「セミスケルトンリノベーションとは?」

リノベーション事例【リノベたし算ひき算】

例)75.48㎡ 936万円 「リノベたし算ひき算」

こちらは下地だけでなく扉などの建具も含め、利用できそうな箇所を既存利用しています。クローゼットをウォークスルーにしたり、和室との間の引き戸を大胆に取替えたりしたことで、内装全てが変わったようにみえますが、間仕切り壁の変更箇所などは最小限におさえています。

わずかな違いでもプランを工夫することで大きく住まいが変わる、という事例です。

リノベーション事例【心も身体も整う住まい】

例)70.41㎡ 1424万円 「心も身体も整う住まい」

こちらはスケルトンリノベーションで見えないところも全て一新した事例です。

ナチュラルな素材を使ったデザイン、ご夫婦それぞれの専用ワークスペースを備えた間取、将来お子様ができたときに子供部屋がつくれるような準備、など、盛りだくさんのご要望を全て実現しています。

リノベーション事例【愛猫と気ままな暮らし】

例)68.59㎡ 664万円 「愛猫と気ままな暮らし」

こちらは部分リノベーションの事例。リビングを充実させることに特化して、キッチンをお気に入りのものに交換、洋室一部屋をつぶしてリビングを広くする、広くしたリビングにはキャットウォークにもなる造り付けの棚や収納にもなるベンチを設置、とったアイデアをつめこんでいます。

9 マンションのリノベーションにローンは使える?

9-1 住宅ローンとリノベーションローンは一本化できる!

リノベーションにローンは使えない、リフォームローンは金利がとても高い、そんな誤解をしている方がまだまだ沢山いらっしゃいます。

物件購入と同時にリノベーションする方は「リフォーム一体型住宅ローン」が多くの金融機関で利用できます。これはあくまで「住宅ローン」なので、1%を切るような住宅ローンの金利と同じ金利で最大35年もの長期の返済期間でリノベーション費用を調達できます。

今住んでいるお住まいのリノベーションをする方も状況によっては「住宅ローン」を使ってリノベーション費用を借りることができます。今のお住まいの住宅ローンの残債の借り換えをしたり、今のお住まいの住宅ローンの金融機関から追加の融資を依頼したり、といった方法です。

「住宅ローン」はお金を借りる際に最も低金利で長期間にわたって借りることができます。要は借り手にとって最も有利な条件になる、ということです。

なので、お金を借りてリノベーションしたい、という際にはできる限り住宅ローンを活用する道を探ってみるのが一番です。

もちろん、条件によっては住宅ローンで調達できない、といったケースも多々あります。そんな時は無担保で借りられるリフォームローンを利用することになりますが、リフォームローンでも1%台の金利で借りられる金融機関もでてきています。

いずれにしてもリノベーション会社にローンの知識がないとお客様自身で調べる必要がでてきてしまいます。リノベ費そのものは安くても、金利が高くなってしまったり、資金が調達できなくなってしまったりすると本末転倒です。

自分たちでローンをみつける自身がない方はローンの知識をしっかりもったリノベーション会社に相談してみるのが安心です。

リノまま【知る・調べる】記事「リノベーション一体型ローン」ってなに?実はこんなメリットがある!利用するために気を付けるべきこととは?

10 マンションのリノベーションなら「リノまま」にお任せ

リノままではお客さまのご要望に応じて、部分リノベーションやフルスケルトンリノベーション、それらの減額プランなど、柔軟な対応をさせていただております。

でも、無理のあるご予算に対して、単に「安いだけ」でその後のお客様の暮らしに大きなリスクをもたらすような提案はさせていただきません。

リノままではマンションのリノベーションの実績が数多くあるだけに留まらず、より難易度が高いといわれる戸建のリノベーションにも対応します。このようにリノベーション全般について経験豊富な設計士と施工管理士がいるからこそ、安くすることのリスクや何故その費用が必要になるのか、といった説明も丁寧にさせていただき、お引渡し後に続くお客様の暮らしにもできる限り責任をもって工事をしていくことができるからです。

物件探しからリノベーションまでワンストップでご依頼いたただくお客様も全体の半数程度と多く、そのため、リフォーム一体型住宅ローンをはじめとするローンの知識も豊富です。

少数精鋭のチームで経験豊富なメンバーが常に連携しながら対応しているからこそのサービス。そのため、受注できる件数は限られますので、お早目にお声がけください。

リノまま新宿御苑ショールーム

11 まとめ

リノベーションの費用は変数が多く、とてもわかりづらいです。費用の相場をつかむ前にまずは「自分たちはいくらまでリノベーション費用をかけてよいか」と「自分たちはどんなことをしたいか」を整理しておくのが大切です。

こういった自分たちの「軸」をもった上で様々な施工事例をみたり、気になるリノベ会社の話をきいたりしながら検討を進めるのが成功への近道です。