埼玉県/戸建て/ワンストップ
専有面積: | 122.55m2 |
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築年: | 1992年築 |
所在地: | 埼玉県 |
家族構成: | family |
費用: | 2,000万円 |
Outline
Story
◎お客様からのご要望
◯新築よりは手頃に、好みのデザインにできる「中古戸建て+リノベーション」で、家族が帰りたくなるような住まいに。
◯使いやすく快適に、こだわりを詰め込んで、好きなものに囲まれて暮らしたい。
◯自然光をたくさん取り込んだ明るい住まいにしたい。
◎設計ポイント
◯物件探しも設計担当と一緒に。理想のリノベーションができる戸建て物件探しを。
◯デザインと使い勝手、両方を欲張ったオーダーメイドキッチン、土間、洗面台。
◯室内窓や天窓を活かし、隅々まで光の通う空間設計。
◎暮らしの変化
◯LDK
Before:マンションの限られたスペースでの生活。
→After:子どもたちがのびのび走り回ってもいいくらいの広さで、導線もスムーズに。オークのフローリングを使い、無垢の素材が気持ちのいい空間に。キッチンは作業スペースを広く造作したことで、旦那様も快適に料理できるように。
◯在宅勤務をされる奥様のためのワークスペース
Before:リビングのテーブルで作業。
→After:室内窓越しにリビングを見渡せるワークスペースでお仕事。「自分だけの城」のような専用スペースができたことで、快適な上に、気持ちの面でも仕事に向き合いやすく。
◯洗面所
Before: ドアの開く向きが悪く、洗濯機と干渉するのが使いづらかった。
→After:キッチンやウォークインクローゼットにアクセスしやすい間取りに。使いやすさとデザインにこだわったオリジナル洗面台を造作。
◯マンションから戸建てに
Before:マンションの時はショッピングモールが近くにあって便利だった。
→After:周りにお店は少ないが、静かで暮らしやすい。朝起きて寝室を出ると、天窓から外が見えて気持ちがいい。
◎理想のリノベーションに向けた物件探し
当初は新築戸建ても検討されていましたが、新築だと思い通りの家を建てるにはなかなか高額になってしまう上に、ちょうどその頃はウッドショックの影響から1年待ちなどの状況もあった時期。価格も新築よりは手頃で、なおかつ好みにリノベーションできる!という点で「中古を買って+リノベーション」を選択されました。
リノベーション会社も色々と比較検討されましたが、「奥様こだわりの造作キッチンに対応してくれること」と「物件探しの段階からリノベーションに重きを置いて設計士がお打合せに参加すること」から、リノままで決めてくださいました。設計担当の佐藤が、理想のリノベーションを実現できるよう物件探しからサポートしていきました。
◎自分たちにとって「使いやすくかっこいい」を目指した、オーダーメイドのキッチンと作業台、土間、洗面台
リノベーション当初のテーマは「木と鉄と石と」。それぞれの素材のバランスを大切にしたかったとお話ししてくださったお客様。特にキッチンと玄関土間、洗面台に表現されています。
〈オーダーメイドキッチン〉
設計は担当の佐藤、制作は家具屋さん。細部までこだわり何回も打合せをし、完成に至りました。
・段差キッチン:流し部分に比べてコンロ部が1段下がっています。洗い物は高い方が腰が楽、調理は低い方がしやすい、という使いやすさに特化した形。造作ならではの、既製品にはないキッチンです。
・海外食洗器導入:AEGを採用。腰をかがめることなく、食器を出し入れできます。
・引き出し:中華鍋のサイズなどに合わせて高さや細かい欠きこみなども施し製作。
・ソープディスペンサー:IKEAのものをシンク脇に設置。食器洗い洗剤の容器が不要なので、料理中に邪魔になることがありません!
・ダイニング側の作業カウンター:柱、壁の部分を取り込んだ造作作業台。お料理の時だけでなく、ハガキや子どもたちの連絡帳などを一時的に置くスペースにも。
・デザイン:木目の綺麗なチェリー材を面材に。チェリーは、経年変化で色が濃くなり深みが増していきます。足元はスッキリブラックに塗装。
〈造作土間〉
・玄関ドアを味わい深い木のドアに交換。
・元和室部分に広げる形で、アーチの美しい土間収納を製作し、子どもたちの外遊びの道具なども収納できるように。
〈造作洗面台〉
・大きく深さのある使いやすい実験用シンクを採用。
・洗面台やミラー下部分には、シンクと一体感のあるモザイクタイルを敷き詰めて。揺らぎあるタイルの表情は窓からの光を優しく受け止めます。
・引き出し部分は無塗装の木をセレクト。奥行きもあり収納量もばっちりです。
◎住まいを明るく広く演出する室内窓・階段
大きな室内窓で、リビングの一面をガラス張りにするデザインは、元から奥様がイメージされていたものを形にしていきました。ワークスペース兼ピアノルーム(元和室)は、在宅勤務をされている奥様の作業スペース。室内窓は自然光を広く行き渡らせ、リビングとの一体感を出しています。
よく見るとこのお部屋、「筋交い」と呼ばれる補強材が所々に施されています。柱と柱の間にクロスに入れた部材や、室内窓に組み込まれた斜めの部材などです。Beforeの図面をご覧いただくと、そこには元々は壁があった位置なのがわかりますね。本来は構造を支えるために必要な壁なのですが、開放的な空間にするため、取り除ける壁はなくし、代わりに筋交いを表しで施しました。うまくデザインに落とし込んだことで、明るく広々としたリビングダイニングのアクセントのようになっています。
お客様「工事が終わるまでは、筋交いが生活の邪魔にならないかな、と少し心配したりもしていました。でも実際に暮らしてみたら、全く気になりません。壁をぶち抜いたことで広いリビングになり、子どもたちがのびのび走り回れる部屋になったのが嬉しいです。」
自然光を取り込む工夫をされた、2階の天窓や階段もこだわりポイント。
↑天窓は寝室を出てすぐのところにあり、朝起きてすぐ空をのぞけます。
↑吹き抜けの明るさを下の階の玄関部分まで運んでくれるのは、この階段。
階段の側面部分も壁をつくらず、アイアンをつかったデザインにしたことで、吹き抜けから降りてくる光を遮らないような設計になっています。玄関にある鹿の頭部のオブジェは旦那様お手製のもので、物件探しスタート時から「飾りたい!」と決めていたもの。骨の質感が、木や石の素材と相まって、インテリアに深みを持たせています。
◎実際に暮らしてみて
「前に住んでいた家の不満点はすべて解消できました!」とお話ししてくださったお客様。既製の家には「暮らしにくい」とまではいかなくても、「ちょっとした不便」の積み重ねがストレスになることもあります。そんな要因を一つひとつ解決しながら整えた住まいは、毎日の暮らしを豊かにしてくれます。
奥様「やりたいと思っていたことはすべて実現できました。当初、〈好きなように住まいづくりができる〉といえば注文住宅が思い浮かびましたが、実際にはいくつかのプラン中からしか選べなかったり、あまり自由度がないものでした。いろいろと検討をした結果、予算内で一番やりたいことをできると思ったのがリノままでした。好きなものぜんぶ詰め込んだこの家がとても気に入っています。」
旦那様「リノベーションで楽しかったことは、子ども部屋の壁紙を選んだこと。イラストのような壁紙は、実はこの家の中でもいちばん気に入っています!」
今は、お子様と一緒にご家族4人で寝ていらっしゃるとのことですが、素敵な子ども部屋を使ってくれる日が楽しみですね。家族の暮らしやすさを考えてつくった、こだわりの詰まったオリジナルな住まい。これからも賑やかに、伸びやかに暮らすご家族を見守ってくれますように。
Price
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基礎工事
仮設工事、解体工事、木工事、給排水工事、電気工事、ガス工事など(外部工事等を除く)
約600万円
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住宅設備機器
住宅設備機器(UB、キッチン、洗面、水栓、トイレなど)
約500万円
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材料費
建具工事、塗装工事、左官・タイル工事、内装工事、照明器具など
約600万円
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収納・造作工事
収納・造作工事(階段、シューズインクローゼット、ウォークインクローゼット、室内窓、造作洗面台、造作棚、造作カウンターなど)、インナーサッシ、断熱工事、ハンガーパイプなど
約300万円
工事費総額(税込)
約2,000万円
※工事費は竣工時点の税込額となっています。