ARTICLE中古戸建て探しのポイント⓪~はじめに~

- 公開日:2021.6.11
- 更新日:2022.8.2
戸建ての中古物件探しはマンションと比べても難しいことばかり、建物の種類も違えば、そこにかかるリノベーションの費用も大きく違います。
みなさまが疑問に思っているのは、こんなことではないでしょうか。
●中古戸建てはリノベーションの金額がマンションよりもかかる?
●戸建て修繕費はマンションと同じく必要?
●中古戸建ての物件探しは誰にお願いしたらいい?
「まずは自分でも探してみたい!」という方のために、「中古戸建て探しのポイント」をシリーズでご紹介していきます。
目次
3. 中古戸建ての物件探しは建築士のいるリノベーション会社にお願いしたほうが良い
中古戸建てのリノベーションの金額はどのくらいかかるのでしょうか?
これはどこまで工事するかによっても大きく変わります。
例えば、1,000万円でできるものもあれば、極端な話、3,000万円かかるなんてことも!
戸建てリノベは内容によって違うため、ここではそれを覚えておいていただけたらと思います。
まず、戸建てリノベの場合、大きく分けて、次の2つがあります。
『内装リノベーション』と『内装+外装リノベーション』です。
これらに付随して、『修繕工事』や『耐震補強』、『外構リノベーション』などの工事が必要なケースもあります。
これを全部やろうとすると場合によっては建替えた方が安い!なんてこともあります。
●『内装リノベーション』
マンションリノベと同様に、新しいキッチンやお風呂、間取りも変更して…など、中だけを自由にリノベーションするイメージです。
細かくは建物の構造、年代にもよりますが、費用感は大体マンションリノベと同じくらいか若干プラスくらいのイメージです。
例えば、90㎡の建物なら『1300万円~1700万円』あたり。
●フルスケルトンの『内装+外装リノベーション』
内装のリノベーションだけでなく、『玄関位置を変える』『窓を大きくする』や『外観デザインを変える』『屋根や外壁を新しくする』など外装のリノベーションをする場合です。
費用感は内容にもよりますが、『1700万円~2500万円』など一気にコストがあがります。
●その他付随する工事、『修繕工事』や『耐震補強』、『外構リノベーション』
内装だけのリノベーションでよくても、外壁や屋根が傷んでいたり、古い家の場合は何かと修繕工事が必要なケースがあります。
例えば、外壁・屋根塗装で150万円、雨漏れがあれば直すのに50万円、耐震補強が必要な場合は100~200万円、お庭をリノベーションなら200万円~300万円などの工事が必要なこともあります。
ここであげた金額は建物や年数により異なるので、実際にいくらかかるのかは建築士のいる会社に良く相談したほうが安心です。
2. 一戸建ての場合もマンション同様メンテンナンス費用は必要
マンションの修繕積立金がもったいないから、一戸建ての方がいいのかな?と思っている方がいらっしゃいましたら、ちょっと待ってください。
要注意です!
結論から言えば、マンションと同じで一戸建ても修繕費は必要です!
でも、どのくらい必要なの?と聞かれた際に私が説明しているのは『月々2万円くらいは修繕費として貯蓄しましょう』とお話しています。
「あれ?マンションと変わらない?」と思いますよね。
>住まいのメンテナンススケジュール|住宅産業協議会(クリックで拡大)
表に記載のとおり、外壁・屋根塗装やベランダ防水は10年に1回のメンテナンスが必要で、防蟻処理は5年に一度。
30年で800万円くらいかかる計算です。
そうすると1年あたり26万円くらい。
月々2万円くらい必要な計算になるのです。
そうなのです、修繕の費用の面では、マンションと変わらないのです!
反対に、マンションと異なるのは、戸建ての場合には自分で修繕を計画的にしなくてはいけないというところです。
あとは、草むしりや芝刈り、掃除といったご自身でのお手入れも必要です。
3. 中古戸建ての物件探しは建築士のいるリノベーション会社にお願いしたほうが良い
中古戸建ての物件探しはマンションとは大きく異なります。
マンションであれば外周部のコンクリート部分を除けば、自由にリノベーションができるのがほとんどであるため比較的簡単であり、建築士の資格もいりません。
ですが、戸建ての場合の物件は建物の仕様や、構造も違うし、リノベーションの自由度も費用もかわってきます
●一戸建ては物件が調べにくい(所在不明、立地が不明)
マンションの場合は建物名が出ているのでわかりやすいですが、一戸建ての場合はWEBで調べても住所が掲載されていません。
そのため、不動産屋さんにその都度問合せしないとわからないので大変
●様々な工法で建てられているため、プロでないとリノベーションの自由度の判断がむずかしい。
●築年数によりかかるコストが大きく変わる
●メンテナンスされているどうかが重要
マンションは管理会社がしっかりとサポートしながら大規模修繕等を行っているので安心ですが、一戸建ての場合は売主次第でしっかりとメンテナンスされている建物もあれば、全然メンテナンスがされていなく、構造が劣化している建物もあります。
●さまざまな法令が関係するため、建築士でないと判断がつかない
以上のような理由からマンションのリノベーションとは異なり、多岐にわたる知識が必要なため、戸建て経験のある建築士の在籍する会社にお願いするのが安心なのです。
リノままでは、「中古戸建て探し+リノベーション」のご相談も承っております。
これから数回に分けて、「中古戸建て探し」の物件探しのポイントを説明していきますので、チェックしてみてくださいね。
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