高さで繋ぐ。

東京都新宿区/マンション/持ち家リノベ

専有面積:

63.1m2

築年:

1979年築(完工時築37年)

所在地:

新宿区

家族構成:

family

費用:

916万円

高さで繋ぐ。
高さで繋ぐ。
高さで繋ぐ。
高さで繋ぐ。
高さで繋ぐ。
高さで繋ぐ。
高さで繋ぐ。
高さで繋ぐ。
高さで繋ぐ。
高さで繋ぐ。
高さで繋ぐ。
高さで繋ぐ。
高さで繋ぐ。
高さで繋ぐ。

Outline

Story

素敵な暮らしをつくりあげていくプロローグは2つの「出会い」でした。

新宿区にお住まいのI様ご家族は、サーフィン、楽器、インテリアと数多くの趣味を持つこだわりの人。
暮らし方に制約がある賃貸よりも、自分の家を手に入れて自由につくってみたい、そんな想いから自然とリノベーションのアイデアやイメージも豊富に抱いていました。

そんなときに偶然みつけたのが、当時の住まいと同じマンション、同じフロアの売出し物件でした。今より広くなるし陽当たりもよくなる、他の環境はそのまま。
まずは物件と出会ったら、次はリノベーションの工事をすすめるための会社選び。

「やりたい、って伝えたことをそのまま提案してくれる相手がなかなかみつからなかった」「いろいろ要望を伝えると「無理」という答えが返ってくることが多かった」「自由にリノベーションしたいのに型にはめられていくような気がするのが納得いかなかった」と拘りを実現するための相手選びにひと苦労。

「やりたいことをうまく形にして提案してくれた」リノままのマンションリノベーターとの出会いで「暮らし」作りが加速していきました。
お客様とじっくり、徹底して話し込んでいくのがリノままのスタイル。

「高さと巾木に拘った」と語るI様。実は今回担当したマンションリノベーターの上條もディティールのアイデアが豊富なタイプ。
玄関の「上り框(あがりかまち)」とよばれる段差の上端。

この部分に6mmの鉄板をいれてスタイリッシュに仕上げていますが、これは上條が以前、店舗内装のお客様の設計を担当したときに提案したものの、玄関そのものの形状が変更になったために実現しなかったアイデア。
「どこかでテイストのあうお客様に出会えたら提案してみようと数年間アイデアをあたためていた」と話す上條。年月を経てこの鉄板がさびていくと色味が変わって味がでてくる、というこだわりのアイデアです。

 

巾木(はばき)というのは床のフローリングと壁がぶつかる角につかう部材。(https://www.renomama.jp/encyclo/items-ideas/detail_baseboard_20150211/

特に、玄関・ホール廻り、トイレ等の濃い色の壁部分は無垢材の薄巾木を使用しています。

「巾木の上にホコリがたまって掃除しづらくなる、というのがよくお客様から聞く悩みです。薄型の巾木ならホコリがたまりづらいだけでなく、見た目もすっきりとおさまりますし、曲線になっている壁にも使える。無垢の味わいもあるこの薄巾木は多くのお客様に気に入ってもらっています。」

I様の拘りとマンションリノベーターの多彩なアイデアがぴったりとかみあって、I様の考える「理想の住まい」がどんどん形になっていきました。

 

玄関ホールは広い土間に目がいきます。床はモルタル風の素材と足場用の板材で変化をつけ、角の壁を斜めにカット、足場用の板材も斜めにカットして貼るといった工夫で空間の広がりを感じさせるように演出しています。

土間にはサーフボードやお子様のストライダーに加えて、本棚を設置しています。「ここで読書をしてみたい」と、単なる収納スペースではなく、趣味を楽しむ場として存分につかえる「土間」になっています。

 

存在感のあるキッチンに天井のルーバー、心地よさそうな小上がり、と見どころ満載のリビング。「腰壁」と呼ばれるキッチンを覆う低い壁。ここをどうやって演出するかがI様の悩みでした。

「タイルにする、色を塗る、いろんな選択肢がありましたが、特徴をつけすぎると飽きるかな、と」、結果「木目が一番飽きない」ということで木の素材感を思いっきりいかした仕様にしました。木材をまるでレンガのように凹凸がでるように張り合わせた独特の腰壁はこうしてうまれました。

 

I様の「高さ」への拘りも沢山つまったリビング。I様は様々な「高さ」のイメージをつかむために毎日のように工事中の物件に足を運んだそう。「当時住んでたところに近い物件で本当によかった。遠かったらこんなふうにはできなかった」

何度も確認しながら腰壁の高さを決めた上でキッチン側面の壁は斜めカットに。ダイニングテーブルの席についててもキッチンで料理をしている人と目と目をあわせて話ができる。ちょっとした心くばりがうれしい。こんなにちょうどいい「斜め」になったのも「高さ」への拘りゆえです。

 

「遊んだり、本を読んだり、そのまま寝ちゃったり」とすっかりお子様にとってお気に入りの「城」のようになっているのはリビングの小上がり。上り下りするのにちょうどよく、小上がりの一角は掘りごたつのように勉強机になる「丁度良い高さ」。この勉強机は外して、おろすと小上がり収納の蓋にもなる仕組み。ボックス状の小上がりの内部は収納にもなっていて、お子様のおもちゃをすっきりと仕舞えるのも魅力です。

 

天井のルーバーは木材の質感を活かしたもの。時間がたつと、白いものは赤味をおび、色の濃いものはより色が濃く、味わいが変化してきます。殺風景になりがちな天井にも変化があって空間にアクセントを加えています。
ルーバー、小上がり、キッチンの腰壁・・・どの「高さ」も実際に足をはこんで視線の変化を何度も試したからこそできる「快適に暮らす」ための仕掛けになっています。

 

I様のこだわりとマンションリノベーターのアイデアが多くの化学反応を起こしながら形になっていった住まい。ご家族に「お気に入りのポイントを教えてください」とたずねると、「ここも」「あそこも」とどんどん答えがかえってきます。
「リビングのソファーに座って本を読んでいる時間が好き」「まだまだ気に入ったインテリアをどんどんそろえてみたいから、「完成」していないんです」と楽しそうに語るご夫婦。

物件との出会い、マンションリノベーターとの出会いを通して、細部にいたるまで徹底してこだわったからこそ、素敵な暮らしを実現できたのでしょう。「神は細部に宿る」そんな言葉をふと思い出しました。

Price

  • 基礎工事

    養生費、解体費、木工事、電気工事費、配管工事等

    324万円

  • 住宅設備機器

    UB、キッチン、洗面、水栓、トイレ等

    128万円

  • 材料費

    無垢フローリング(オーク)、扉、フロアタイル、クロス、タイル、インナーサッシ等

    370万円

  • 収納・造作工事

    スイッチプレート、照明、アクセサリー、物干金物など

    94万円

工事費総額(税込)

916万円

※工事費は竣工時点の税込額となっています。

オススメの関連事例