“さんにんぶん”
“さんにんぶん”
ドーナツ型の家族のカタチ
築年:1997年03月 / 工事費:1,132万円 / 家族構成:family
“さんにんぶん”
上記の間取り図にあるように、このお家のいちばんの特徴は、回遊路のある間取り。
このようにドーナツ型の間取りになったのには、ご家族ならではのストーリーがあるのです。
たくさんの想いやこだわりが詰まっています。
◎ドーナツ型の間取り
玄関~廊下~リビング~寝室(現在の寝室は間取り図上で、一続きの部屋になっているRoom2とRoom3)~また廊下へ戻るという、円を描くような構造です。
帰宅したら、リビングを通って荷物を置き、お部屋へ行くという動線がつくられています。
「リビングを基点とした家づくり」は、設計当初からの旦那様のこだわり。
このこだわりを実現するため、リノままの設計担当からご提案させていただいたプランが、“回遊性のある間取り”。
どの部屋もリビングからアクセスしやすく、家族との距離が近い間取りになりました。
◎“さんにんぶん”の準備
もともとリノベーションには興味が深かったというご夫婦。
リノベーションでオリジナルな間取りをつくることを前提に、物件を探されていました。
今の物件が気に入り、購入することが決まったので、リノベ会社を検討されるに至ったそう。
リノままHPに掲載しているリノベーション事例の中で、ナチュラルテイストのお家を気に入ってくださり、ご相談に来てくださいました。
当時は、元気いっぱいの娘さんのいる3人家族。
設計期間中には、奥様は妊娠されていました。
実はリノベーションのプランを考えだしたころに、奥様のお腹の赤ちゃんが双子だとわかったそう。
そこで、5人家族の間取りプランを決めていくことになりました。
リビングで微笑ましいのは、ご夫婦とお子さん3人用の空間づくりがされていること。
ダイニングには、5人掛け用のテーブルセットがあり、キッチンと目の合わせられる距離で食事ができます。
リビングの壁には、造作テーブルを設置しており、“さんにんぶん”の作業スペースがありました。
大きくなったらここで並んで宿題をするのかな、と想像してしまいます。
テーブルの左側には、“さんにんぶん”の収納スペースが並んでいます。
1人につき、縦に3つずつ使えるように、棚の下にはお名前シールが貼ってありました。
小学校の教室の後ろにあるランドセルを置くロッカーのよう。
棚の下には、ハンガーポールが隠れており、子どもサイズの服をかけることができます。
そしてなんといっても、この棚は、帰宅してからお部屋に行くまでの廊下につくられています。
お子様でも手の届く高さに収納スペースがあるので、4歳の娘さんも、家に帰ってきたら自分で荷物や服を片付けられます。
また、壁に造作棚を取り付け、壁面収納にしたことで、家具を置くスペースを減らすことができ、リビングや居室を広々と使うことができます。
そうやって広さを確保したリビングには、お子さんの遊び場やピアノの置き場所も設けました。
リビングで過ごす時間が増え、家族の距離が縮まります。
◎ドーナツの穴
回遊路の中心にあるのはウォークインクローゼット。
一般的にクローゼットは寝室の隅にあることが多いですが、このお家ではお部屋全体のど真ん中にウォークインクローゼットがあるのです。
ウォークインクローゼットには双方向に扉があることで、廊下(洗面所やキッチン側)から寝室へも一直線に移動することができます。
まだ生後半年の双子ちゃんがいる奥様ですが、この寝室と洗面所の近道のおかげで、授乳やおむつ替えがスムーズにできるとお話してくださいました。
◎今だけじゃない、これからもずっと使いやすく
ほかにも、実用性も重視してつくったのは、広い玄関。
子ども用の自転車が置けるだけでなく、双子用のベビーカーもすんなり入る広さです。
お子さんのお友だちが遊びに来ても、ベビーカー2台くらいなら楽々入れるので、便利だそう。
シューズボックスもたくさんスペースをとれているので、玄関を広々使えます。
また、いまご家族全員で寝室として使われているこのお部屋。
間取り図のRoom2,Room3です。
お子さんが大きくなったら、それぞれの子ども部屋として、仕切って使えるように工夫がしてあります。
今は大きな1つの部屋ですが、真ん中で区切って壁を立てると2部屋に分けることができます。
壁をつくってしまうと、片方の部屋は廊下へのドアがなくなってしまう!と思うかもしれませんが、
いまは収納として使われいてるところ(写真左端のカーテン部分)が、実は扉になっているのです。
2部屋ともきちんと出入り扉を確保できるよう考えて作られています。
3人姉弟の広い1部屋のまま使うか、男女で分かれて2部屋として使うかは、まだ決められないこと。
また何年かしてから新しく部屋をつくるためにリノベするのは大変ですが、壁をつくるだけなら大きな工事は必要ありません。
これからのお子様の成長を見守りながら、暮らしに合わせて間取りを変えられるように、選択肢を残しておくという、賢いリノベ方法です。
お子さんが成長するとお部屋の使い方も変わっていく。
でも、今の暮らしにもぴったりのお家がいい。
欲張りながらお家づくりができるのも、リノベのいいところ。
今の暮らしとこれからの暮らしに寄り添う、お子様と一緒に育てていく住まいが完成しました。
この事例を担当した人たち
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設計担当 臼井悠
担当した他の物件を見る
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工事担当 細川隆徳
担当した他の物件を見る
“さんにんぶん”仕様 / リノベーションの仕様と工事費(税込)
SPECIFICATION リノベーションの仕様 |
BASIC
養生費、解体費、木工事、電気工事費、配管工事など 約646万円
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---|---|
FACILITY
UB、キッチン、洗面、水栓、トイレなど 約204万円
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MATERIAL
フローリング(オーク/床暖対応)、扉、フロアタイル、クロス、塗装、照明など 約188万円
|
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ACCESSORY
可動棚、ハンガーパイプ、モザイクタイル、ウッドブラインド、その他アクセサリーなど 約94万円
|
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AMOUNT 工事費総額 |
約1,132万円
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