マンションリノベーションのビフォーアフター10選

マンションをリノベーションをしたいと考えても、リノベーションしたところで大して変わらないのではないかと考える方もいるのではないでしょうか。しかし、実際にリノベーションを行うことで印象はガラリと変わることが多くあります。この記事では、リノベーションのビフォーアフターを厳選して10の事例をご紹介します。

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リノまま編集部

リノままは「大きな企業の中の小さな設計事務所」として設計・工事・不動産それぞれの専門知識をもった少数精鋭のチームでひとりひとりのお客様と向き合っています

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マンションに長く住んでいれば、経年劣化によって家が古くなることは避けて通ることはできません。

そのため、「色々と古くなったことだし、リノベーションして一新しよう」と考える方は多くいます。

しかし、実際にリノベーションをしたからといって本当にキレイになるのか、どの程度変わるものなのかと気になる方も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、マンションのリノベーションのビフォーアフターについて紹介します。

マンションのリノベーションビフォーアフター10選

ここでは、リノベーションすることでどのように変わるのか、見た目だけでなく暮らしそのものが変わった10の事例をビフォーアフターの画像とともにご紹介します。

case1 Time for us

平米数64.2㎡
築年数2004年築
場所東京都
住まい人数ご夫婦
リノベ費用1,280万円

人気エリアでの物件探しからリノままで進めてただいたお客様。自分の好きなものに囲まれながら過ごしたいと、ご夫婦でこれからの家族の暮らしを考え、リノベーションをえらびました。

その結果、家事動線が楽で快適に、暮らしやすく、こだわりと優しさの詰まった住まいが完成しました。

お客様からのご要望

  • SNSなどで見つけていたお気に入りの素材を詰め込んだ住まいにしたい
  • これからの家族の変化に優しい可変的な住まいづくり
  • ご夫婦で朝の支度時間が重なるため、洗面や玄関を開放的で使いやすくしたい

リビングダイニングをオープンにつなげて各部屋へ動きやすい間取りに、明かりを取り入れて抜け感も出せる室内窓を設置。

室内窓の奥のスペースは将来に向けて可変的につかえるように設計。現在は寝室+書斎+WICとして使える旦那さまのお気に入りの空間ですが、将来的には間仕切りをいれて子供部屋にすることも視野にいれています。

玄関回りに斜め壁を設けるアイデアを採用し、お風呂と洗面台をサイズアップし、無駄になりがちなPS(パイプスペース:配管が通っている部分)を活用し、シューズインクローゼットを設置。

キッチンには、奥様が絶対に導入したいと考えていた海外製タイルを導入。その仕上がりが本当にお気に入りでキッチンに立つたびににやけてしまうそうです。

ダイニングや寝室のデスクなど、ご夫婦それぞれで過ごすことが多くありますが、広々と過ごせるリビングでボードゲームをしているようで、一人の時間も二人の時間も同じ空間で快適に過ごせる住まいが完成しました。

Time for us – リノまま(東京テアトル)

case2 光と風の通りみち

平米数65㎡
築年数1984年築
場所東京都
住まい人数ご夫婦
費用1,398万円

お部屋をつなげて広々したLDKを実現。室内窓やガラスの引き戸をLDK脇のお部屋とはガラスの引き戸で仕切ってるので、リビングをさらに広く使うこともできます。

物件探しでは希望のエリアを変更しつつ理想の暮らしをカタチにされたご夫婦のリノベーション事例です。

風が通り光溢れるお部屋には、これからの暮らしを考え、こだわりを詰め込みました。

また、お洋服や靴を多く持つおしゃれなご夫婦のために、収納量もしっかりと確保したお住まいです。

お客様からのご要望

  • 明るく開放的に、将来も見据えて可変的な住まいにしたい
  • 服を思う存分しまえて選べるウォークインクローゼット、靴を並べられる土間をつくりたい
  • 家族も友人も皆で集まれる広いリビングダイニングを、好きな洋服屋さんのようなインテリアにしたい

「玄関からの廊下の景色がいちばんのお気に入りです。」と話す奥さま。無垢のドア、ヘリンボーンの床、洗練された洗面台と見どころ満載です。

新しいお住まいでは「リビングや廊下が広くなり、ゆったりスペースを取れるようになったため、狭苦しく移動することがなくなり、日常的に感じるストレスがなくなりました」とリビングのソファやラグの上でのんびり過ごすことが多くなったそうです

光と風の通りみち – リノまま(東京テアトル)

case3 欧州への扉

平米数70.05㎡
築年数記載なし
場所東京都
住まい人数ご夫婦
費用1,460万円

新築マンションが自分たちの生活には合わないと感じ、中古物件を購入してリノベーションすることを決意。

これまでにたくさん集めてきた「好き」を実現するためにリノベーションしました。

お客様からのご要望

  • 大きな浴室にしたい
  • 夫婦それぞれの個室がほしい
  • 海外のインテリアを参考にした内装にしてみたい

大きなクリスマスツリーを置いても余裕のある広々した玄関に

お部屋ごとにテーマを決め、LDKは専用庭から覗く野外の植栽が映えるようにグリーンのアクセントクロスを使用。。

水回りは、洗面台とトイレが一部屋に納まるように間取りを変更

お客様がこれまで温めてきた「こんな住まいで暮らしたい」をリノベーションで実現できました。

「リノベーションは完成したら終わりではなく、後からでもライフスタイルや好みに合わせて変えるなど、絶対的な正解はないですね」という素敵なアドバイスもいただきました。

欧州への扉 – リノまま(東京テアトル)

case4 アーツアンドクラフツ

平米数51.3㎡
築年数1985年築
場所東京都
住まい人数単身
費用1,220万円

「いつかは自分の好きなものに囲まれて暮らしたい」と物件購入を検討されたお客様。新築のキレイな内装ではなく、ブリティッシュヴィンテージや民藝などの雰囲気が好きなため、中古マンションを購入し、フルリノベーションをすることを選んだそうです。

エリアや広さなどを整理し「良い感じに古い」中古マンションを選んでリノベーションしました。

お客様のご要望

  • 手持ちの家具に合わせたレイアウトにしたい
  • ウィリアム・モリスのクロスをアクセントに使いたい
  • キッチンにはガスオーブンがほしい

動線が良く器具もきれいに収まるキッチン。以前の独立したキッチンとは見違えるような解放的な空間になりました。

コンパクトなマンションだったので、3DKを1LDK+WIC+土間に。LDKを広くとって、寝室は大きな室内窓でLDKと光や風がつながるように配置。厳選した家具がぴったりおさまるようにしました。

「好きなものに囲まれて暮らすのは本当に快適。家が呼吸をはじめた。友人が遊びに来てくれる機会も増えて、話しながらキッチンに立つことがとても幸せ」という声をいただきました。

アーツアンドクラフツ – リノまま(東京テアトル)

case5 魅せる収納Gallery

平米数68.7㎡
築年数1995年築
場所神奈川県
住まい人数ご夫婦
費用1,357万円

ブルーの壁に世界地図のパネルが貼られたリビングや、あちこちに色が散りばめられたセンスの光るリビングダイニング。おしゃれで暮らしやすさを妥協せず、細やかな工夫がたくさん詰まっているリノベーション事例です。

お客様からのご要望

  • たくさんあるレコードの収納場所がほしい。DJブースをつくりたい
  • 衣替えしなくても良いウォークインクローゼット(WIC)がほしい
  • ご夫婦で生活時間帯が異なるため、寝室はそれぞれ個室がほしい
  • フードパントリーもある使い勝手の良いキッチンにしたい

ギャラリーのようにレコード棚が設置できるようにあえて廊下を広くしました。

旦那様の寝室にはDJブースを、奥様の寝室にはメイク用造作カウンター・造作棚を設置。

作業スペースを広く取れるⅡ型キッチンを採用。背の高いご主人が洗い物をすることが多いのでシンク側の台を少し高めにするなど使いやすい設計に。キッチンと洗濯機置場・洗面が繋がっているので家事動線も快適。

旦那様から「大好きなレコードを眺められるような収納ができてとても満足しています」、奥様からは「家事がしやすくなり、掃除や片付けなど、いかに負担なくできるかを考えながらリノベーションしたので毎日ストレスフリーです」という声をいただきました。

ご夫婦の好きなものを着飾り、さらに進化していきそうな住まいです。

魅せる収納Gallery – リノまま(東京テアトル)

case6 暮らしの景色

平米数70.49㎡
築年数1997年築
場所埼玉県
住まい人数ご夫婦
費用1,223万円

以前住んでいた賃貸物件の更新のタイミングで、新居を検討し始めたというご夫婦。

「新築が良い、戸建てが良い」というようなこだわりはなかったため、自分たちの好みのデザインで暮らしやすい住まいをつくろうと、「住まい探し+リノベーション」を決意されました。

お客様からのご要望

  • 夫婦でゆったりカフェのように落ち着くリビングダイニングにしたい
  • 好みのデザインや素材にこだわった、美しい佇まいの住まいに
  • 生活しやすく快適な玄関や水回りにしたい

キッチンの向きを変えてリビング全体をみわたせるような間取りにしました。

土間も広くゆとりあるつくりにリノベーション。

「住まい探し+リノベーション」によってイメージしていた憧れのデザインをご夫婦にフィットする形で実現することができました。

奥様からは「休日の暮らし方が大きく変わり、ワークスペースにいる夫と話しながら作業ができるため、お料理の時間が楽しくなりました」という言葉をいただきました。

暮らしの景色 – リノまま(東京テアトル)

case7 心も身体も整う住まい

平米数70.41㎡
築年数2001年築
場所埼玉県
住まい人数ご夫婦
費用1,424万円

ご結婚を機に新居のための住まい探しを始めたご夫婦は、新築にするのか、中古にするのか、リノベーションにするのかと考えていた際、以前観たリノままのシネアドを思い出してくださり、ご相談いただきました。

ご夫婦の暮らしやすさを第一に、自然体に暮らせて心も身体も整うような住まいを目指しました。

お客様からのご要望

  • ナチュラルな家具の合う家にし、統一感を持たせたコーディネートに
  • 夫婦2人の生活を見直し、将来のことも考えて快適に暮らせる家にしたい
  • 生活に合った造作家具やデザインにこだわったR壁やアーチ入り口を取り入れたい
  • 夫婦ともに在宅ワークなので、それぞれのワークスペースがほしい

和室をつぶして広げたリビングは収納型のスクリーンで映画空間にもなります。

ナチュラルな家具がマッチするように統一感を持たせたコーディネートに一新。キッチン棚は直線のラインと奥様の大好きなアール(曲線)とを組み合わせて設計。

奥様から「毎日がとても快適になり、生活も仕事もしやすくなりました。また、伝えたイメージからぴったりのものを紹介していただいたため、素材選びもスムーズに進められました」という声をいただきました。

旦那様からも「リノベーションをやって良かったと実感しています。リノベーションでは、こうなれば良いのになということを一つ一つ拾って解決することができたため、自分たちにフィットした住まいで快適に暮らしています」という声をいただき、まさに心も身体も整う住まい」になりました。

心も身体も整う住まい – リノまま(東京テアトル)

case8 “白”のパズル

平米数60.96㎡
築年数1981年築
場所東京都
住まい人数ご家族
費用992万円

Maison Margielaの白、それは過去の作品に対する敬意とクリエイティブな共同体として一体化することを意味します。

そんな思想に共鳴し、思い出の街並みや偏愛するインテリアをパズルのようにつなぎ合わせて、一つの住まいを目指しました。

お客様からのご要望

  • ご夫婦でいったイタリア旅行の記憶やご主人の好きな建築、映画などのモチーフを出来る限りつめこみたい
  • 廊下は病院をモチーフに出来るだけ無機質に
  • お子様の遊び場や寝室の一角にもなるLDKはミックススタイルでバランスよく

シャビーなキッチンはシルバーのダクトと木目の天井、白ヘキサゴンタイルのタイルのアンバランスな感覚が魅力。

玄関入ってすぐ、真っ白なタイルが印象的な廊下。国も時代も違うSF映画に迷い込んだよう。  

各部屋によってモチーフが違うため、気分を変えて楽しむことができ、お子様がのびのびとはしゃぐ中、居心地よく過ごせる住まいの実現ができました。

“白”のパズル – リノまま(東京テアトル)

case9 リノベをめぐるスタイリッシュな冒険

平米数71.6㎡
築年数2001年築
場所東京都
住まい人数ご夫婦
費用1,179万円

すっきりとしたスタイリッシュな住まいをつくりながらも、壁紙やタイル、床材などの面白さに惹かれ随所に「遊び」をとりいれた事例です。

お客さまからのご要望

  • キッチンはシンクとコンロが別々になっている二列の「Ⅱ型」にしたい
  • 廊下の圧迫感をなくしたいので玄関土間を広くしたい
  • 個性的な壁紙やタイルを随所につかってみたい

キッチンをⅡ型にしてリビング側へ向きも変更。広々した印象のお部屋になりました。

リビングの一角にはレンガ風の壁紙を貼り、ちょっとした勉強部屋を創出。完全に「個」の空間にはせず、リビングと一体だけどちょっと集中したい空間を演出。

玄関土間を広く取ってウォークインクローゼットと繋げました。家にはいってすぐの印象を大切にし、土間には本物のタイルを使用しています。

開放感があってすっきりとした印象があるなかでも、随所に遊び心が垣間見える楽しさに溢れている住まいが完成しました。

リノベをめぐるスタイリッシュな冒険 – リノまま(東京テアトル)

case10 「お酒がおいしく飲める家」

平米数71.29㎡
築年数1996年築
場所東京都
住まい人数ご夫婦
費用1,322万円

食べ歩きが大好きで各地へ美味しいお酒と料理を求めて歩き回るご夫婦が掲げたテーマは「お酒が美味しく飲める家」です。

そんなお二人が旅に出て、瀬戸内海に浮かぶ女木島にあった古民家をリノベーションしたゲストハウスをきっかけに「リノベーション」を意識するようになりました。

お客様からのご要望

  • 行きつけのバーそっくりのカウンターをつくりたい
  • お客様を招きたいので泊まってもらえる部屋がほしい
  • ワインクーラーがおける土間がほしい
  • 自然素材を使って過ごしやすい住まいにしたい

キッチンにはワインラックを取り付けて、お気に入りのバーとそっくりのカウンターをつくりました。

「すごしやすさ」にもこだわり、家の中を光や風が通っていくように、寝室やリビング、お客様用のロフト付洋室など、全てのお部屋に室内窓を設置。

「どんな家ならお酒がおいしく飲めるだろう?」そんな想いをたくさん詰め込み、「食べ歩き」と「そこで生まれる出会い」が大好きなお二人にぴったりのホームグラウンドが完成しました。

「お酒がおいしく飲める家」 – リノまま(東京テアトル)

おしゃれなマンションリノベをするためのコツ

ここまでリノベーションのビフォーアフターについてご紹介してきました。

人によっては「どうせリノベーションするならおしゃれにしたい」と考える方もいるのではないでしょうか。

どういう風にしたいかというテーマを決め、インテリアを含め全体的に統一性のあるリノベーションを目指すことでおしゃれなリノベーションの実現も可能です。

詳しくは下記の記事でご紹介しているので一度目を通してみてください。

でもここでみた施工事例にもあるように、お住まいの見た目だけでなく「自分たちがこれからしたい暮らし」をしっかりと考えることが一番大切なのをお忘れなく!

おしゃれなマンションリノベーション事例18選-リノまま(東京テアトル)

まとめ

ビフォーアフターで見た通り、リノベーションを行うことで家の印象を一新することができます。

ここであげたような個性的な間取りやデザインは見た目だけでなく、暮らしやすさやこれからの家族の変化もしっかり考えてつくりあげたもの。リノベーションで実現する「自分らしくくつろげる暮らし」には無限の価値がある、と私たちは考えています。

今の暮らしに不満があって変えてみたいのであれば、一度リノベーションを検討してみてはいかがでしょうか。