キッチンの種類いろいろ|リノベーションでの選び方や特徴をご紹介
- 公開日:2019.12.25
- 更新日:2023.12.18
キッチンは、家族が一日のうちで最も多く時間を過ごす場所の一つ。
そのため、自分に合ったキッチンを選ぶことはリノベーション後の暮らしを考える上でとても重要です。
この記事では、キッチンの種類や選び方のポイント、注意点などを詳しく解説します。
毎日使うキッチンは、リノベーションの中でも特にこだわりたいポイントですよね。
料理をするだけでなく、家族が集まる場所として、リビングやダイニングとつながりを持たせたオープンタイプのキッチンが人気です。
だからこそ、デザインにこだわりたいところですが、毎日の家事を快適にしてくれる機能や動線、そしてコストも大切。
自分たちにあったものを選ぶには、まずはキッチンの種類を知っておきましょう。
キッチンのレイアウトの種類
キッチンのレイアウトにはさまざまな種類があります。
I型キッチン、L型キッチンなど耳にしたことがあるという方もいらっしゃるでしょう。
細かくはたくさんの形状および種類がありますが、大まかにまとめると次の5パターンです。
・I型キッチン
・L型キッチン
・Ⅱ型キッチン
・アイランドキッチン
・ペニンシュラキッチン
それぞれの特徴などを以下でご紹介いたします。
I型キッチン
アルファベットの「I」の形のキッチン。もっともスタンダードな形で、壁付けキッチンともいいます。
複雑な形状をしていないので、他の形状のキッチンよりもリーズナブル。
対面のキッチンのように、通路用のスペースが必要ないので、限られた空間をできるだけ有効に使いたいという場合におススメです。
冷蔵庫も同じ直線に並べるときは、シンク側に配置するのがベター。 冷蔵庫からコンロまでの距離が3.6mを超えないようにすると、作業効率が良くなります。
また、I型でもキッチン周りに腰壁やカウンターを造作すれば、このように対面式にできます。
ダイニングやリビングから手元が見えないようにできるので、料理や洗い物をしている様子を見られたくない人、生活感を出したくない人におススメ。
水はねや油飛び対策にも有効です。
さらに上部の吊り戸棚を無くせば、圧迫感のない開放的なオープンキッチンに。
I型キッチンはスタンダードな形なので、多くのキッチンメーカーで取り扱いがあり、選択肢の幅が広いのも特徴です。
キッチンの幅も1800㎜、2100㎜、2250㎜、2400㎜、2550㎜、2700㎜など、施工するスペースやお好みによってセレクトでき、使う人の身長に合わせて、高さを㎝刻みで対応してくれるメーカーも多くあります。
L型キッチン
その名のとおり、アルファベットの「L」の形をしたキッチン。
シンクとコンロが近いので、I型のように横への移動が少なく、作業がしやすいのがL型の魅力です。
その反面、キッチンのレイアウトに制約が出てしまう場合がありますので、冷蔵庫や食器棚などの配置を、しっかりと検討しておく必要があります。
この事例では、コンロ側は壁付け、シンク側を対面式にしています。
Ⅱ型キッチン
Ⅱ型キッチンとは、シンク側とコンロ側が別々になっており、並列に「Ⅱ」のカタチに並んだキッチンのことを指します。別名「セパレート型」とも呼ばれています。
横への移動が少ないので、家事動線が短く、作業効率がよいのが特徴です。
I型やL型とくらべて、作業スペースや収納スペースを広くとれるのもⅡ型キッチンのメリット。ご夫婦一緒に料理をする、といった方もシンク側、コンロ側でそれぞれ作業できるのでスムーズに料理がすすみます。
シンクとコンロを少しずらして配置すると、180度振り返る必要がなくて便利です。
またシンク側をオープンにできるので、アイランド型にしたりペニンシュラ型にしたりと、開放的な空間にアレンジできるのも魅力です。
アイランドキッチン
キッチンカウンターの左右を壁に付けず、「島=アイランド」のように独立した配置のキッチンを「アイランドキッチン」といいます。
家具のようにおしゃれなデザインのキッチンも増えていて、キッチンが空間の主役になるレイアウトです。
左右どちらからでもアクセスできる、家事ラク動線も魅力。
囲むように作業できるので、大人数で賑やかに料理を楽しみたい方、友人や家族とのパーティを楽しみたい方におススメの形です。
通路を確保する必要があるので、広めのスペースが必要になります。
また、壁に付いておらず独立しているので、排水の関係上、設置できないことがあります。リノベーションをするときは、設計士に早めに確認するようにしましょう。
壁がないため、コンセントやスイッチ、給湯器のリモコンなど、暮らし始めて困らないように、しっかりプランしておくのも大切なポイントです。
ペニンシュラキッチン
キッチンカウンターの一方が壁に付いている形で、「半島=ペニンシュラ」と呼ばれます。
アイランド型を片方壁に付けたキッチンといえば、イメージしやすいでしょうか。
アイランドキッチン同様、料理をしながらコミュニケーションをとったり、みんなで料理を楽しんだりできる開放的で使いやすいキッチン。
シンク、コンロの背面に冷蔵庫を配置すると、動線が短くなり作業効率が上がります。
油はねなどが気になる方は、コンロ周りにガラスパーテーションや、壁を作れば対策することができます。
排水用の設備を壁の中に作れますので、リノベーションプランに比較的取り入れやすいレイアウトです。
キッチンを選ぶ?作る?
メーカーの規格商品から選ぶ
キッチンを検討する際、メーカーの規格商品から選ぶのが最も一般的です。
クリナップ、サンワカンパニー、TOTO、トクラス、Panasonic、LIXILなどが代表的なメーカーで、各社いくつかのブランドでシステムキッチンを発売しています。
低価格帯のもので定価30万円前後、高価格帯のものでは定価100万円をおおきくこえるものなど、豊富なラインナップが用意されています。
リノベーションの打ち合わせでは早い段階で各社のショールームに出向いて実物をみながら検討をすすめていきます。
単にどのメーカーのどの商品がお気に入りか、という点だけでなく、建物の構造やキッチンの配置の希望(壁付けにするか、対面にするか等)によって設置可能な商品も変わってきます。
システムキッチンも自動車などと同じように様々なカスタマイズができます。水栓を交換したり、食洗器をつけてみたり、天板の色や素材を変えてみたり、収納の扉の取っ手や色などを変えてみたり、と規格商品とはいえ、自分好みに楽しめる要素は沢山あります。
リノベーションではシステムキッチンを囲むように腰壁を設置して腰壁にモールテックスや木材、タイルなどの素材で装飾を施してみたり、造作のカウンターをつなげてみたりすることで、既製品にはみえないような演出をするケースもしばしばあります。
以下の事例もそんな素敵な事例のひとつです。
オーダーキッチンを作る
規格のキッチンだとなかなか理想のデザインやレイアウトができない場合や、複雑な形状のものや、家具っぽい雰囲気にしたいなど、デザイン、テイスト的な要素もこだわりたい場合はオーダーキッチンを採用することもあります。
オーダーキッチンではすべてのサイズがmm単位でオーダーでき、その人に合わせたオリジナルのキッチンをつくることができます。
例えばダイニングテーブルに合わせたデザインでオーダーなどもすることができます。
↓TJMデザインのオーダーキッチン
↓大樹の会のオーダーキッチン
また、オーダーキッチンは価格的にも高くなりがちですが、シンプルな造作キッチンなら大工さんでも製作は可能です。
例えばステンレスカウンターを加工して、流し台は高めでお鍋をふるコンロは下げて一番理想の高さをつくることも可能です。
キッチンを選ぶ時の注意点
キッチンを設置するときは、種類や形だけでなく、快適な家事動線になるよう通路幅やゴミ箱の位置についても検討しましょう。
Ⅱ型キッチンの場合、通路幅は、1人で作業することが多い場合は80-90cm、2人の場合は100-120cmあると、人同士がぶつかることなくスムーズです。
ゴミ箱の位置も、とても大切。捨てたいときにサッと捨てられるところに、あらかじめスペースを確保しておくと、ストレスが無くなります。
置きたいゴミ箱をあらかじめ決めてからプランするのも良いでしょう。
※キッチンやダイニングの「広さ」をイメージするには以下の記事を参考にしましょう。
⇒ リノまま【知る・調べる】マンションの平面図と寸法 リノベのプロがこっそり教える寸法豆知識
まとめ
キッチンの種類、その特徴やメリット・選び方についてご紹介しました。
各キッチンメーカーからはたくさんの種類のキッチンが販売されているので、どうしても素敵な色やデザインに目がいってしまいますが、それだけで突っ走るのは危険です。
あくまで普段のキッチンの使い方をイメージしながら、ショールームで実際に体感してみたり、リノベーションや家づくりをされた方の意見をきいてみたり、さまざまな方法で情報を収集しておくことをおススメします。
ご主人/奥さまがメインで料理をする、ご夫婦同時に調理場に立つ機会が多い/少ない、お友達を呼んでホームパーティーをする/しない、お菓子をつくることが多い/少ない、など、暮らしの中でキッチンが登場する場面は人それぞれ違います。
それぞれの場面に応じて、通路幅が広い方がよい、作業場が広く取れるほうがよい、などキッチンの配置や最適な商品などが大きく変わってきます。
しっかりと自分たちの「暮らし」を見つめなおしてから「理想のキッチン」を考えていきましょう。
高気密なマンションでは暖房効率が高かったたり、隙間が少ないなどのメリットがある反面、
より気を使わなくてはならない部分があります。
それは「換気」です。
リノままのリノベーションでは湿気対策や換気対策もいろいろ考えています。
実は今現在の新築のマンションでも換気不足による結露やシックハウスなどになるおそれがあるのです。
高性能で長持ちのでコスパの良いというイメージのLED電球。
でもLED電球の光は直線的で明るすぎるという声も良く聞きます。
LEDよりも柔らかい暖かい感じが白熱電球の灯りにはありますよね。
お部屋の雰囲気づくりのために白熱電球を使いたい、という方も多いはず。
では実際に、年間でどのくらいの費用差が生まれてくるのでしょうか?
リノベ会社ってどんなサイトみてもどこも同じに見える!
どうやって選べばいいかわからない!
そんなあなたに会社選びのヒントをこっそりお知らせします。